【エッセイ】気晴らし
突然にむなしさがこみ上げる。
ひとの望みを叶えてばかりじゃないか。
そうして、自分で押しのけた自分がすみにうずくまっている。
自己満足がせめてものなぐさめだったのに、それすら感じられなくなっては破綻という他ない。そもそも、あの人たちは本当に喜んでいたの?
自分の自由の足を引っ張るのは、いつも自分自身のようだ。
ああ、こんなときはどこか遠くに行ってしまって、パーっと気晴らしをするのが良いのだろうなあ。
しかしそれを想像しただけで疲れきってしまう自分の気力と体力と余裕のなさを呪う。
気が付けば、今日は爪を切る曜日。
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