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【#4 ツァイガルニク効果】 あえて未完で楽しく継続 ~ 幸せに生きるための行動経済学・心理学 ~

今回は、勉強やnoteなどに継続して取り組むコツとして使える、”ツァイガルニク効果”という心理効果をご紹介いたします。


おはようございます、日々野あさひ です🌅
いつも私の記事をご覧いただき、ありがとうございます。

本記事は”幸せに生きるための行動経済学・心理学”シリーズの第4回目です。
このシリーズはマガジンにまとめておりますので、過去のものは是非こちらからチェックしてみてくださいね。


さて、人は元来、新しいことを始めたり継続したりするのが苦手な生き物なので、上手く取り組むには心理的な特性を利用することが効果的です。

今回は、心理的特性の一つであるツァイガルニク効果の活用方法について、お伝えいたします。



1. ツァイガルニク効果とは


それではまず、ツァイガルニク効果とはどういうものか、簡単にご紹介いたします。

ツァイガルニク効果とは、完了していないことや中断されていることの方が、完了したことよりも記憶に残りやすいという心理現象のことです。

テレビドラマや週刊誌のマンガって、すごく続きが気になる絶妙なところで終わりますよね。この続きが気になる心理がこれです。


ちなみに恋愛指南書などにおいては、よく2回目のデートに繋げるためのテクニックとして紹介されているものですが、それはまた最後におまけでちょろっと書いておきます笑


さて、この効果が働く原理ですが、脳は、完了していないタスクについては、他のことをしている時にも無意識下において処理を続けています。PCのバックグラウンドで処理している感じですね💻

その間、脳のキャパシティが一定量それに割かれてしまうので、脳としては早く完了させて容量を解放したいと考え、強く記憶に残るのでしょう。


皆さんも、

仕事などでなかなかアイデアが出なくて行き詰まったとき、諦めて家に帰ってお風呂に入っていたらパッと閃いた。

みたいな経験はありませんか?


これはリラックスして自律神経が整うことで、脳が閃きを産みやすい状態に回復したからですが、閃くということは、脳がそのことについて無意識下で処理を続けていた証ですね。


2. 継続するコツとして使うには


脳は、未完のものは早く終わらせてスッキリしたいから、完了したことよりも記憶に残りやすい。

この特性を利用して、自分に継続を促すシンプルなコツがあります。

やること自体はとてもシンプルなので、もしかしたら継続が得意な方の中には、ツァイガルニク効果のことを知らないまま使っている人もいるかもしれません。


その継続のコツとはズバリ、


キリの良いところで終わらず、中途半端なところで切り上げる。


です。


例えば勉強なら、

ある単元について学び終えたところや、問題集が1冊終わったところなどのキリの良い状態では終わらず、

あともう少しで終わる…!というところか、やり始めてちょっとノってきたところで終わるようにするとベストだと思います。


私は、noteの記事を公開したときは、そのままPCを閉じずに、必ず次の記事の仮タイトルと書き出し部分くらいは手をつけた状態で終わるようにしています。

また、記事を書き終えても、あえて公開する作業だけを翌日に持ち越す場合もあります。


そういった工夫をすることで、ADHD傾向があって、以前は色々なことに手をつけてはほとんど三日坊主で終わってしまっていた私のような者でも、今はネタをストックしたり少しずつ記事を書き足したり、必ず毎日noteの執筆に関することに取り組むことができています(まだ期間は短いですが…)。


今すごく良い感じ!というところで終わるのは最初は慣れないかもしれませんが、明日の自分のためにお楽しみをとっておいてあげるんだと思ってみてください。

そう思うと、なんか良いことしたような気分にもなれて、楽しい気持ちでその日を終えられるのでオススメですよ😊


3. ツァイガルニク効果の注意点


この効果は、ときにマイナスに働く場合があるので、その注意点について、少しだけお伝えしておきます。

例えば仕事において、メールを返さなきゃいけないなぁと思いながら、そんなに急ぎでもないし、すぐできるからと後回しにしてしまうことはありませんか?

この場合、メールの処理というそんなに重要じゃないことに関しても、脳はちゃんと容量を割いてしまいます。

そういったことが重なってくると、PCに例えるとわかりやすいかもしれませんが、バックグラウンドで処理するものが増えていった結果、メモリ不足になって処理速度が落ちます。

つまり、仕事のパフォーマンスが低下するのです。

これは良くないですよね。

実は、仕事ができる人の方がメールの返信が早いという話があります。

これは、メールの返信程度のことに脳の容量を無駄に割き続けないために、さっさと完了させるという、パフォーマンス維持のためにはとても合理的なことなんです。

もしも心当たりのある方は、メールはささっと返すなど、すぐ終わらせられることはすぐ終わらせて、脳の容量を無駄遣いしないように気をつけましょう!

私も後回しにしがちなタイプなので、毎日すごく意識しています。


4. まとめとおまけ


いかがだったでしょうか。

続きが気になってしまう脳の特性を活用して、あえてスッキリ終わらせないことで継続し易くするというコツをご紹介しました。

継続することが苦手で、この方法を試したことのない方は、ぜひ今日から実践してみてくださいね。

皆さんがしたいことを、楽しく継続できることを願っています。



おまけ

2回目のデートに繋げ易くするためのツァイガルニク効果の活用方法について、おまけで軽くお話ししますね。

ここまでお読みいただけた方は、もうほとんどお察しのことかと思いますが、

話が盛り上がっているときに、話の途中でデートを切り上げる。

それだけでございます。簡単そうですね。


私も以前、「お、簡単そうだ!やってみよう!」と思ってデートに臨んだことがありましたが、


楽しく話しているうちに、気づいたらデートが終わってました。


…皆さん、気をつけてください。

デートが盛り上がっているときに途中で切り上げるのは、想像以上に忍耐力や場数が必要です。決して簡単だと思わないでください。


それを遂行できたら2回目のデートに繋げて、同じような楽しい時間をもう一度過ごせる確率が上がるんですが、これは以前ご紹介した現在志向バイアスとの戦いにもなるので、自分の意志で切り上げようとすると難しいです。

なので、

デートの終了時間をあらかじめ短めに設定した上で、その後に予定を入れてしまうなど、強制終了せざるを得ない状況にしておくのがオススメです。

そういった環境を整えてからデートに臨むと、良いところで切り上げることができるのではないかと思います。

まぁ、まずは盛り上げることができないとアレなんですけどね😅

それは各々で頑張ってください!笑(必要であればサポートしますが😆)


といったところで、今回は終わらせていただきたいと思います。
最後までご覧いただき、ありがとうございました🌄


おまけを見ていただいてもわかるように、ツァイガルニク効果は継続だけでなく、色々な場面で活用ができます。
ぜひ上手に活用していただいて、満足感のある幸せな日々を過ごしましょう!

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