2024年:感情のローラーコースター
Recency bias は「近接誤差」と呼ばれるらしいですね。
もしかするとそれのせいなのかも知れませんが、2020年以降は毎年「これが人生最良の年」と思っています。
21年も、22年も、23年も、本当に私は「人生最良の年だった」と思いました。
今年もそうです。
2019年当時の私のウェルビイングのレベルを正確に測って、同じように計測された2020年当時の私のウェルビイングと比較し、他の年についても同じことをすることで今年が本当に人生最良の年だったのかどうかを知ることは、現在利用可能な技術では不可能です。
しかし、今の私が「今年は人生最良とも思えるとても良い年だった」と今言う時、私の2024年は本当に、間違いなく、「人生最良の年」候補なのです――ちょうど、私が「私の人生は絶対に開始されてはならなかった、非常に悪いものだ」と感じる時、私の人生が本当に開始されてはならなかったものであるのと同じように。
だからベネター氏の「全ての人生は悪い」「人生はそれを生きている当人が思うよりも実際にははるかに悪いものなのだ」というような無生殖主義を擁護するための議論に、私は全く正当性を見いだせません。
その「実際」の悪さを、誰も経験していないではありませんか!