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6.負の感情を許す。

前回は(睡眠に限らず人生において)自分で自分を責めてしまうのは無意味だという話をしたのですが、他人への怒りによって交感神経優位になってしまい眠れないという場合もあるよなと気がついたので、その場合の話をします。

他人への怒り、私は全くそのタイプではないのですが、それをばねにして何かを成し遂げることが出来る人もいらっしゃると思うので一概にいけないものとは言えません。何かに対して嫌だと思うことは、裏を返せばそうじゃないことはあなたの望みと言えるので、何を自分が求めるのか、自分が望むのはどう言ったことなのかに気がつく材料になります。

前回は、悩み事は明日へ預けることとしましたが、怒り、憎しみ、恨みなどは、悩み事と同じく寝床へ持ち込むものではないけど明日へ預けても明日のあなたも持て余してしまうかもしれません。

もしあなたが持つ怒りが瞬間的にカッとなっているだけの怒りでしたら、マンガを読んだり好きな音楽を聞いたりして過ごして忘れてしまいましょう。三日後の自分を想像してもう怒ってないだろうなと思えることは流せる怒りです。

もしあなたが持つ怒りが、そうではない、積年の恨み、一年経っても許せないようなものであるのなら、それは流せない怒りです。あなたはそれによって傷ついているのではないでしょうか。まず、その怒りのきっかけになったことを思い出して、自分の心の痛みを確認してください。怒りの底には悲しみがあります。自分の傷、その時にどう思ったのか、気持ちを認めてください。このとき、その出来事について客観的に考える必要はありません。ただ自分の気持ちの動きを見てください。あなたは普段、人に迷惑をかけないように、空気を壊さないように、やるべきことに支障をきたさないように、色んなことを心がけているかもしれませんが、あなたの寝床では倫理も道理も関係ありません。感情が存在することに良いも悪いもないのです。心の一番柔らかいところは子供の頃と何も変わらずに正直で自然なものなのです。あなたは社会では正直に言えないかもしれません、でも心はそのままでいて良いのです。

自分の悲しみを見つけることができたら、認めましょう。もちろん、その上で怒りたかったら、怒っても良いのです。泣きたくなったら、泣いても良いのです。そして、本当はどうなって欲しかったのかも考えてみましょう。それは希望です。今はダメでもいつか形を変えてきっとその希望はあなたにもたらされます。生きるとはそういうことだと思います。

自分の傷に気がつくということは結構な大仕事なのでもうそうなると眠らなくても良い気もします。ここでは眠る方法を書き連ねるつもりなのですが、なんだかんだいつも無責任でごめんなさい。もちろん眠れたら眠っても良いですけど、あなたの心が休める準備ができたなら、明日以降はあなた自身がもっと安らかな眠りに入っていけるはずなのです。焦らず日々を続けましょう。

あなたの眠りはあなたのものです。あなたの心もあなただけのものです。寝床の中では誰にも嫌なことはされません。目を閉じて、ふわふわの布団に疲れた心を寝かしつけましょう。良い夜を。


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