【イベントレポ】音けっとありがとうございました【振り返り】
こんにちは。
先週日曜になんばで行われた音系同人即売会、音けっとに出展したので、今のうちに感想やらなんやらを書こうと思います。なんかこういうイベントの振り返りってブログっぽいですね。
何を売ったの?
↑こんなCDを売ってました。わりと受けはよかったようです。試聴してくれた人はほとんど買ってくれました。
イベント全体の雑多な感想
M3と比べるとかなり小規模
わかってはいましたが、やっぱり東京で行われるM3と比べると規模は小さいですね。100サークル以上は集まっていたのでそこそこの規模間になるような気もしましたが、やっぱり少な目な印象。筆者がM3と神戸かわさき造船これくしょんくらいしか即売会に行ってないというのもありますが。サークルの参加数に対する一般のお客さん参加率はもっと小さいかも?よくわからないです
ゆるい~~
上記の小規模であることの結果だとも思いますが、ほどよくゆるい雰囲気があります。非常にアットホームで和やかな感じの即売会ですね。良くも悪くもM3のような戦場感はありません。マイクパフォーマンスなどの独自企画もアットホームで和やかな感じを演出するのに寄与してる気がします。ローカルなイベントって感じで良かったです。
マイクパフォーマンス
予約制のマイクパフォーマンス。字面だけ見て、「のど自慢大会的なやつなんかな~」とか思って特に申し込まなかったのですが、どちらかというと「宣伝放送兼一発芸」みたいなノリでした。マイクにスマホのスピーカーあてて試聴音源流したりしてる人も多かったです。来年参加するときは私もやりたいな~~~
電子音楽少な目?
しょうがないかもだけどちょっと悲しかったw。所謂電子音楽、特にハードコアでないテクノをやっている人や、エレクトロニカの人が少な目だった気がします。ハードコアとかEDM系の人はそこそこいたっぽいけどね!特に僕は今回新譜がエレクトロニカでしたが、そっち系の人は本当に少なくて自分以外は2,3人くらいだった気がする。関西(特に神戸!)自体がテクノとかエレクトロニカ少し弱い気もしますが…小規模ゆえに仕方ないとはいえ、M3でテクノ作ってます!!!!とか強く主張してる人が沢山いるのを考えると少し悲しい…。見た感じだとポップス作ったりとかロック系をやってる人が多かったです。バンドマンぽい感じの人も結構いるのはM3とかと比べると異色かもしれません。
遠方から参加してる人が意外と多い
マイクパフォーマンスで「東京から来ました!」とか「横浜から来ました!」と自己紹介してる人が結構いてびっくりしました。大阪旅行ついでとか観光もできるからという部分はありますが、ローカルなようで中身は意外とローカルでないという、不思議な感じ。かくいう私も出身は栃木県ですが。
ジャンルごとに配置がまとめられていない…
上の「電子音楽少な目?」、で述べたことにも関連しますが、配置がジャンルでまとまってないのはちょっと不便な気もします。会場自体は比較的狭いので一通り回れはするのですが、買う側的にも出店してる側的にも似たようなジャンルの人が集まってると同志の情報を漁りやすいと思うのです。実際、僕の新譜を買った人がそのまま流れで隣のIDM等を作っている友人の音源も試聴したり、セットのような形で買っていく、あるいは逆に友人のを買った人がついでに僕のを買っていく、という現象がそこそこあった気がします(そもそも端から見て2人でつるんでたからかもですが)。ジャンルごとにまとまっていない理由は、事務作業量、ブース自体余ってて締め切りもなくギリギリの期間まで募集していること、ジャンルごった煮状態にして色んな音楽に触れられるようにしたいという狙い、かなとは思います。それも理解できるのですが……。もう少し規模がデカくならないとまとめるのは難しいのかな。
個人的な振り返りと感想
↑出展の様子。機材自慢がしたくて両方のCDで活躍しているvolca drumを持ち込みました。
個人的に出展で印象的だったのが「スルーする人と食いつく人の差がめっちゃ激しい」ということです。これは去年のM3もそうだったのですが、M3のときは一応テクノの島にいるため、お客さんはちょっとはこっちを見ます(それでも結局買う人はまっすぐうちのブースに来て隣近所のブースに寄ることなく僕のCDだけ買っていくケースが多いんですが)。音けっとの場合はガン無視です。興味のない人は見もしません。逆にいかにもな電子音楽オタクはふらっと来て制作機材のこととか訊いてくれます。そのままオタトークに突入することも多いです。今回の場合、大学からお古でもらった真空管の発振器とかラジオのノイズとかを取り入れて制作をしたのですが、その話をすると皆さん「おもしろことしてるねぇ~」と結構褒めてくれました。楽しいしうれしい。普段孤独に制作をしているためこういう会話が心の栄養になります。感謝。
ただ不思議なのは、一応ジャンル名をちょろっと出しているとは言え、明らかに何か、特殊な場の力がお客さんに働いているとしか思えないくらいはっきり反応が分かれていたことです。あるお客さん曰く「ここの(私と友人の)2ブースだけなんか電子音楽ガチ勢の匂いがする」。隣の友人曰く「そもそも俺たちジャケの時点で他の人と違うから」…たしかに他は萌えキャラだったり、もっと明るい感じのジャケだもんな。。。
出展時の工夫としては今回試聴用クロスフェード動画のリンクのQRコードを置きました!これ、便利です。自分の携帯はバッテリーが超貧弱だし、オーテクのヘッドホンを十分駆動させられるほど出力も出ないので、お客さんの端末でお客さんのイヤホンやヘッドホンで聞いてもらおうという作戦。実際買ってもらって聞くのと同じ環境だしね。もちろん端末を持ってない人向けにPCスマホとイヤホンはスタンバイしてました。
あとブースに黒い布を敷くようにしました!これ、ユザワヤでセール品だったやつで普段は日焼け防止のために61鍵シンセにかけてます。布テープでゲバ文字でサークル名入れたかったけど布にテープを貼れなくて断念。
CDのほうにも一工夫をしまして、中に名刺を入れました!厚かましい売名!でも実際ジャケ裏にtwitterとかのURLとか載せてないので、その代わりです。せふせふ。旧譜のほうには入ってません。めんどくて。
あと「新譜よさげだし、ついでにセットで旧譜も買っちゃお!」という人がいるかもしれないという希望的観測の下にほぼ売り切れだった旧譜も10枚増産!1枚しか売れなかった!wwww 世の中そんな甘くないです。ちなみにその1枚も単品で旅立ったので新旧アルバムのセットで買う人は結局いませんでした。まあジャンル違うから当たり前か。
あと今回は前日にitunesからCDDBを登録しときました。去年は買ってくれた友達が気づいて、代わりに登録してくれちゃったので、同じことを繰り返さないように。愚者なので経験から学んで生きてます。学んでるだけマシだということでゆるして。
あとたまたまですが隣が友人だったので本当に暇で虚無な時間は少なかったです。お客さんが来ないときは駄弁ってました。一人だったら店番しながら途中で寝てたかもです。友達を隣に置くことで暇な時間帯を乗り切る作戦、今後も使えるかもしれない…
お客さんや他サークルとの交流もそこそこありました。ハードウェア機材好きの人たちと知り合いになれたり、ラッパーの人がCD買ってくれたり(好きなラッパーにイルリメさん挙げたら「もっとメジャーな人沢山いるのにイルリメさん選ぶ辺りアレですねwww」と言われたw。エレクトロニカの人だからね!!)。物性数学のオタクの方が来たり(音楽イベントで研究の話をするな定期)。あと各ブースを巡って謎のチンチロを繰り広げている人(????????)もいました。最後に一組だけそろってないゾロ目があったようですがどうやらイベント終了までになんとか揃ったようです。よかった(何が?)。ちなみに私はゾロ目出せませんでした。
購入の方ではまだ全部聞けてないですが、友人の繰括との新譜交換、関西電子楽器コミュニティ=Kadgetさんのコンピ(マイクパフォーマンスでめっちゃかっこいい曲流してて即買いに行った)。そしてアニメserial experiments lain のクラブサイベリアのDJ JJこと近田和生さんのLainの二次創作(というか半公式)アルバムなどを買わせていただきました。自分自身はその時点ではlain本編未履修でしたが、自分の好きな作品にかなり影響を与えているというのと音源試聴したらあり得ないくらいかっこよかったので買いました。なおその次の日にlainを一気見して号泣しまくった模様(その話もnoteに書くつもりです)。なんだかんだ言ってますが、交流面でも購入面でも非常に満足しました。楽しかったです。
まとめ
音けっと、かなり楽しませて頂いたと同時にイベントそのもののポテンシャルも感じるイベントでした。関西での音系即売会というのは音けっとが唯一なのでもっと幅広い層(出展側もお客さん側も)にアプローチできるといいなぁと思います。私も今回二人の友人に声をかけて、一緒に行きましたが、潜在的な需要(特に旅費等の都合でM3に行きにくい西日本の人たちの需要)はたぶんめちゃくちゃあるはず。これからもっと大きくなっていける即売会だと思います。というか多分現在進行形で大きくなっている気がします。そういう意味でもローカルな雰囲気があるのは今のうちだけなのかもしれないので、今回参加して楽しめたのは貴重な体験だったのかもしれません。とにかく楽しいイベントに参加できて満足でした。
終わったあとは友人らと日本橋でラメーン食べました。おいしかった。
…ん?売上?…まあ、規模感が全然違うのでM3ほどではないですが、CD-R代と新旧アルバムのジャケットの印刷代分くらいは取り戻せたのでよしとしましょう…。来年のM3とか学祭でも多少は売れるはずだしね!おしまい。