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TOEICオンラインIP試験と通常の公開テストの違い
資格試験と言えば日本ではTOEICと英検が最もポピュラーな試験かと思います。
一方、昨年のコロナの状況が、試験のトレンドも変えつつあるように思います。
代表的なのがTOEICオンラインIP試験。
「IP試験」はいわゆる団体受験の位置づけで、企業や学校に所属している人たちが受けられる試験になります。
公開テストと同じペーパーテストのIP試験自体は、以前から存在していました。
それが、昨年から一気に広がりを見せているのが「オンラインIP試験」です。
私自身も実際にオンラインIP試験を受験してみましたので、本日はオンラインIP試験の従来型試験との違いについて記事にしたいと思います。
本日の記事は、こんな方のお役に立ちます。
✅これからオンラインIP試験を受験予定の方
✅TOEICオンラインIP試験の情報を知りたい方
✅従来型TOEICペーパー試験とオンラインIP試験の違いを知りたい方
(1)自宅PCで好きなタイミングで受験可能!
オンラインIP試験の最大のメリットだと思いますが、なんと自宅PCで受験可能なので、わざわざ感染リスクを恐れながら受験者が集まる会場に行く必要がありません。
そして、試験実施日時には1週間程度の幅があるので、その期間内であれば自分の好きなタイミングで受験が可能です。
このフレキシブルさが最大の魅力だと思います。
(2)試験時間が従来型試験の半分!
通常のTOEIC試験は約2時間ですが、オンラインIP試験は所要時間が約1時間です!
2時間の試験の長さに後半は集中力が持たないという方も多かったのではないかと思いますが、オンライン試験では1時間なので、集中力も維持しやすいと思います。
(3)CAT( Computer Adaptive Test )方式を採用
実は、1時間でスコア測定が可能な理由でもあるのですが、TOEICオンラインIP試験では、CAT( Computer Adaptive Test )方式を採用しています。
CATとは、受験者の能力に応じて問題の難易度を変化させる試験方式のことです。TOEFLなどで使用されている試験方式ですね!
CAT(Computer Adaptive Test)とは、受験者の能力に合わせて出題するテスト問題を変化させていく適応型のテストシステムです。
適応型のテストでは、各受験者の能力に応じた難易度の問題を用いて能力測定が行われます。
そのため、少ない問題数(=短時間)で受験者の能力(スコア)を算出することが可能になります。
またその場で採点し、テスト終了後すぐにスコアを表示することも可能となります。
~公式HPより抜粋~
なお、TOEICオンラインIP試験の場合は、リーディング・リスニングそれぞれにUnit1とUnit2があり、Unit1の出来に応じてUnit2の難易度が変わる、というカラクリになっています。
TOEIC L&R IPテスト(オンライン)では、最初のステージ(Unit One)で全受験者に25問の同じ問題のセットが出題され、次のステージ(Unit Two)では最初のステージでの正誤度合に応じて受験者ごとに異なる20問の問題セットが出題されます。
~公式HPより抜粋~
Unit1とUnit2は、イメージとしては、リスニングパートならパート1~4を半分ずつに分けて、Unit1で1セット、Unit2で残り1セット解くようなイメージです。
なので、特にUnit1ではケアレスミスのないよう慎重に進めたいところです。
各ユニットの内訳は、下表のとおりです。(公式HPより抜粋)
上述の公式HPの出所はこちらです。
(4)先読みができない
TOEIC対策をしてきたであろう皆さまにとってきっとおなじみのテクニック。
それが、リスニングパートの「先読み」でしょう。
ペーパーテストの場合、スピーカーがQuestionを読み上げている間に、次の設問の選択肢に事前に目を通しておくことができました。
そのような「先読み」のテクニックが公然と実施できたということです。
しかし!
オンラインIP試験では、勝手に次の問題に進めることができません……
だから「先読み」というテクニックも使えないのです。
これまで「先読み」テクニックを使ってスコアを取ってきた方ほど、困惑するところかと思います。
では、どうすればいいのか?
ここは、テクニックに頼らず、最初はリスニングに集中し、その後に設問を見ながら解いていくという本来の形で解くのがお勧めです。
先読みがうまくできていなかった方だと、先読みができないことでむしろ集中して聞くことができ、ペーパー試験より解けたという声もあります。
とにかく、先読みができない前提で、事前に公式問題集等で先読みなしで解く練習もしておきましょう。
まとめ
いかがでしょうか?
本日は、TOEICオンラインIP試験と従来型試験の違いについて記事にしました。
オンラインIP試験の従来型試験との違いは……
✅自宅PCで好きなタイミングで受験可能!
✅試験時間が従来型試験の半分!
✅CAT( Computer Adaptive Test )方式を採用
✅先読みができない
今後TOEICオンラインIP試験の受験予定のある方は、ぜひ参考にしてくださいね!