最初は少量の素材をしつこいほど繰り返したほうがいい理由~Parrot’s law
英語学習の最初の頃は、「少量」の教材をしつこいくらい繰り返すのがいい、と聞いたことはありませんか?
特に発音やリスニングなどでは、これはよく言われることだと思います。
場合によっては、100回~300回くらいやれ!と言われます。
このように少量の教材を、100回以上も繰り返すのはなぜか?という時に引き合いに出されるのが「Parrot’s Law(オウムの法則)」です。
Parrot’s Lawが何かというと、要はオウムが人の言葉を話すようになるプロセスのことを示したものです。
あなたは、オウムが例えば「オハヨウ」のような「最初の1つの言葉」を言えるようになるまでに、何回その言葉を聞く必要があると思いますか?
なんと2000回と言われています!
気が遠くなる回数ですよね!
面白いのはここからです。
オウムが2つ目の言葉、例えば「オヤスミ」を覚えるのには、何回その言葉を聞く必要があると思いますか?
なんと200回らしいです。
最初の1つができるようになると、2つ目以降は加速度的に習得が速くなります。
これは、オウムだけでなく人間も同じです。
そして幸い人間はオウムよりも発達した頭脳を持っているので、2000回は必要ありません。
それでも、最初は100~300回は必要だと思ってほしいわけです。
これを、「発音学習」や「シャドーイング」に応用して考えてほしいのです。
つまり、発音学習の最初の教材はかなりしつこくやる必要があるし、シャドーイングも同様だということです。
例えば、うちの発音矯正コースでは、音声にして30秒ほどの長さの英文(約10行ほどの英文)を、「約1か月間」毎日練習していただきます。
ハッキリ言って覚えます!笑
で、受講生からは、
「この教材に限って言えば、発音できるようになったと思います」と言われます。
このように言う時に、この受講生の言外に不安が見えます。
違うんです!
1個めに1カ月かけても、2個めは1~2週間です。
そこは必ず短くなるんです。
そんな「Parrot’s Law」の話を見て、昨日も受講生がとても勇気づけられていらしたので、ふと記事にしてみました。
あなたがもし現在「発音」や「シャドーイング」の学習を始めたばかりだったら、この法則を思い出して、とことんやりこんで下さい。
Parrot’s Lawが機能して、臨界点を迎えた時に、一気に飛躍できるはずです。