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ネイティブの短い会話は理解できるけど長い話は理解できない人へ

リスニングの学習をするときは、音源をひたすら聞いたり、シャドーイングを行うなど、基本的には「音声を聞く(聞きながら)」の学習が多いと思います。

一方、「比較的単純な短い文章で構成される会話なら、ネイティブの流ちょうな英語でも理解できる」という人の場合、実はひたすら聞くだけの学習では必ずしも効果が感じられる英語学習にはならなかったりします。

長い文章の会話が苦手な場合に課題となっていることが多いのは、「短期記憶」と「構造把握力」
基本的には両方とも課題になってるケースが多いと思います。

そこで、今日はこの「短期記憶」と「構造把握力」を鍛える方法について記事にしていきたいと思います。

短期記憶を鍛えるには?

短期記憶を鍛えるための方法は、基本的には記憶力が鍛えられてる感のある英語学習をやればOKです。

具体的に言えば、ディクテーション、リピーティング、暗唱、などです。
どれも英語の短期記憶強化に効きそうではないですか?

なお、ディクテーションの注意事項としては、「言ってる最中に書き始めない」こと。
あくまで「1文終わってから」書くようにしてください。こうすることで記憶力が鍛えられます。

え、覚えてられない?
そうしたら途中で切ってもOKですし、もっと短文で構成される文章から始めるのもありだと思います。

リピーティングは1文読み上げたら止めて同じように声に出せばOKです。
1文で楽に再現できるようになったら、2文、3文と負荷を上げていきましょう。

暗唱は積極的にやりたがる人はあまりいませんが、英語力が全体的にかなり底上げされるのでお勧めです!
暗唱は1つの英文にかなりじっくり取り組むことになるので、ぜひ大好きな会話や、「これを言えるようになりたい」という素材を使って取り組んでくださいね。

なお、短期記憶の鍛え方は過去記事にも詳しく書いたので、興味ある方は下記よりどうぞ。


構造把握力を鍛える方法

もう一つ、長い文章、特にビジネスの場面や講義などの堅い会話だと、複雑な構造の長い文章に触れることも多いと思いますが、この時に「構造把握力」がネックとなって意味がぼやけてしまうことも多いと思います。

特に、文章を「頭から理解する」ことができていない人は、この傾向は顕著だと思います。

対策としては、とにかく英文を「出てきた順番で」「カタマリ毎に」捉えるようにするのがお勧めです!

例えば、こんな文章があったとします。

Remembering that I’ll be dead soon is the most important tool I’ve ever encountered to help me make the big choices in life. Because almost everything — all external expectations, all pride, all fear of embarrassment or failure — these things just fall away in the face of death, leaving only what is truly important. Remembering that you are going to die is the best way I know to avoid the trap of thinking you have something to lose. You are already naked. There is no reason not to follow your heart.
(スティーブ・ジョブズ氏2005年スタンフォード大学スピーチより抜粋)

この文章は5つの文から構成されていますが、特に最初の3つが少し長めで意味が取りにくいのではないでしょうか?

そういう時には文の切れ目でスラッシュを入れてみます
例えばこんな感じです。

Remembering that I’ll be dead soon / is the most important tool / I’ve ever encountered / to help me make the big choices / in life. 
Because almost everything / — all external expectations, / all pride, / all fear of embarrassment or failure / — these things just fall away / in the face of death, / leaving only what is truly important. 
Remembering that you are going to die / is the best way / I know / to avoid the trap / of thinking / you have something to lose. 

どうですか?少し理解しやすくなりませんか? 
スラッシュはもっと細かく引くこともできるし、もっとおおざっぱに引くこともできます。自分の理解しやすい区切り方でOKです。

そして、前から区切りごとに理解しながら先に進むような形で音読します。絶対に前に戻ってはいけません!

この時、更にお勧めなのは「先を予測しながら音読する」ことです。

「何を?」「どうして?」「いつ?」「誰が?」「どこで?」「どんな?」みたいに、次に来るものを先回りで質問(予測)しながら読むイメージです。

こうやってカタマリ毎で理解し、先を予測しながら読むことができるようになると、同じように先を予測しながら聞くこともできるようになってきます。
なので、これはそもそも「構造把握力」の課題なんですね。

ちなみにこのやり方で聞くように心がけただけで、「BBCがすごくクリアに理解できるようになった!」というお声も届いてます。

よかったらぜひお試しくださいね!


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