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デザイナーが2018年に読んだ本 おすすめ16選【UI・UX・デザイン・漫画・小説】

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もうすぐ2018年も終わるということで、今年読んだ本を振り返り、おすすめをピックアップしました。ネタバレは極力なしでご紹介します。
私自身の肩書がUIデザイナーのためUI/UX/デザインに関する本が多めですが、ジャンル関係なくピックアップしています。
2018年の後半は、プライベートの案件でバタついていたりして、あまりたくさん読めなかったので、来年は今年の倍以上を読んでいきたいところです📚💪

ピックアップ一覧
(1) 観察の練習 【デザイン】
(2)ハマるしかけ 【UX・サービスデザイン】
(3)サピエンス全史 上巻 【一般教養・世界史】
(4)コンセプトのつくりかた【UX】
(5)デザイン・メイキング152 デザイナーのラフスケッチ実例集 【デザイン】
(6)モブサイコ100 最終巻 【漫画】
(7)それちょっと、数字で説明してくれる? と言われて困らない できる人のデータ・統計術 【統計学】
(8)アジアンタイポグラフィデザイン 【デザイン】
(9)ヒットの崩壊  【音楽業界】
(10)スプラトゥーン イカすアートブック 1・2 【ゲーム】
(11)マイクロインタラクション  【UI・UX】
(12)デジタルアーティストが知っておくべきアートの原則 -色、光、構図、解剖学、遠近法、奥行き  【アート】
(13)悲劇的なデザイン 【デザイン】
(14)王様ランキング   【漫画】
(15)けっきょく、よはく。   【デザイン】
(16)AX   【小説】

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(1) 観察の練習   【デザイン】

アイデアの種は、あなたの日常の「小さな違和感」に隠れている

デザイナーたるもの観察眼を鍛えたい、またfladdictの深津さんオススメ本ということで気になりました。

たとえば道端の水の流れの痕跡、標識や広告のふとした言葉の使い方など、なんとなく過ごしていたら見過ごしてしまうようなものごとも「観察」することで多くの気づきを得られるので練習してみませんか〜という、筆者の観点詰め合わせ本。

観点を変えるだけで、街中の見え方や目の配り方が変わるので、読後は新鮮な体験ができます。


(2) ハマるしかけ   【UX・サービスデザイン】

Facebook、Twitter、Instagram、Pinterestになぜユーザーは「ハマる」のか?
なぜこのサービスは注目を集めたのに、あのサービスは失敗したのか?
熱心なファンがつくサービスとそうでないものにある差は何か?使われ続けるサービスを生み出す「心理学」×「デザイン」の新ルール

面白かったです!
日頃サービス事業会社にデザイナーとして従事していることもあり、興味深い内容でした。

使われ続けるには、サービスをユーザにとっての「習慣」にしてしまうのが重要。
フック・サイクルの4ステップ
①トリガー(きっかけ)
②アクション(行動)
③リワード(報酬)
④インベストメント(投資)

特に③リワードと④インベストメントは学びが多かったです。
②アクションで、習慣化のためには使いやすさが最重要事項という部分を深く心にきざみこみました。

実例も交えて書かれていて理解しやすく、また結構サクサク読めるのでとてもオススメです。


(3) サピエンス全史 上巻   【一般教養・世界史】

現代でいう人類(ホモ・サピエンス)が地上に登場し、いかに地球上の生態系を乱しここまで発展することが出来たのか?原始人の頃から人類史になぞらえて他の動物との違い、繁栄の歴史をがっつり語った本の上巻。

読みやすく面白い!話題作なので読まれた方も多いかと思います。時間はかかりますが、おすすめです。

ネアンデルタール人などのサピエンスと近しい兄弟たちとの差はなんだったのか。他の動物を圧倒したポイント、進化と繁栄の歴史、認知革命・農業革命、宗教、差別、貨幣などなど人類の歩みを年表付きでガッツリ追うことが出来ます。
サピエンス、現時点の地球上において脅威すぎる・・。

下巻も同じくらいのボリュームですが、上巻のほうが面白いという噂を見てしまい、上巻で一旦やめてしまいました・・。


(4) コンセプトのつくりかた   【UX】

世界販売台数9500万台、世界で3億人が夢中になった任天堂Wii。 メガヒット商品の、もっとも初期のコンセプトワークから携わり、 「Wiiのプレゼンを最も数多くした男」と呼ばれた著者による 「コンセプトのつくりかた」について解説したのが本書です。

めちゃくちゃおすすめです!
Wiiのコンセプトワークに携わった著者により、前半は具体的な手法をRPGになぞらえて解説、後半は大ヒットしたWiiを題材にし、具体的なコンセプトワークのやり方についてストーリー仕立てで書かれています。

ファシリテーターが気をつけるべきポイントや観点がわかりやすく書かれていますし、ゲーム好きな人ならWiiを作り出すにあたってのストーリーを追うだけでもワクワクできる本です。


(5) デザイン・メイキング152 デザイナーのラフスケッチ実例集   【デザイン】

国内の最前線で活躍しているアートディレクター/デザイナーが手掛けた152のデザイン作品と、その制作過程の中で作成されたラフスケッチ、アイデアメモ、カンプ、絵コンテ、企画書、モックアップ…などの実例を対で紹介する、圧巻の内容・量の見本帳です。
127組のプロフェッショナルが、どのようなアイデア・発想で仕事を行ったのか、その手の内を見ることができます。

第一線で活躍するプロの、スタート地点であるラフスケッチがたくさん載っています。すばらしい完成品の、最初のスタート地点ってなかなか見ることができないため、非常に興味深く見応えがありました。

ラフスケッチと完成形が左右に並ぶ構成になっており、ブラッシュアップの過程も載っています。

そして図がメインなのですぐ読みおわります。左右見比べる感じなので電子書籍より紙の本がオススメです。


(6) モブサイコ100 最終巻   【漫画】

自己表現がヘタな超能力少年、通称・モブ。普通の生き方にこだわり超能力を封印しているモブだが、感情が高ぶり数字が100になったとき…少年の身に何かが起こる!!!!アマチュアWEBコミック界最強の漫画家ONEが描く、笑いと涙と驚きと…闘いの日々!

「ワンパンマン」の原作でも有名なONE先生が自身で描かれ発刊した初の作品です。すでに有名かと思いますが、今年最終巻まで読んだためピックアップしました。

主人公のモブは生まれつき巨大すぎる超能力を持っているのですが、超能力バトル漫画かと思いきや、その要素が前提にありつつ主人公モブを取り巻く人間や人外生物との関係、成長を描いてて面白いです。

最終巻も、超常現象が巻き起こる中しっかり人間ドラマが描かれており、最後まで最高でした・・1月からアニメの二期がはじまるとのことで楽しみです。


(7) それちょっと、数字で説明してくれる? と言われて困らない できる人のデータ・統計術   【統計】

カルロス・ゴーンもうなづかせた著者が、ビジネス最強の武器「数字×ロジカルシンキング」の使い方を紹介
本書は、元日産で、カルロス・ゴーンはじめ外国人役員に数々の企画や提案を通した著者が、データ分析の前に、数字を使ったロジカルシンキングの使い方や、必ず解決策にたどりつけるデータ分析の仕方、データを使っての発表の仕方などを、紹介するものです。

説明欄に今話題の方の名前が出ていますね。それはそれとして良書でした。

サービス事業に携わるデザイナーたるもの、データにも知見を広げなければ・・ということで、入門的で優しそうなこちらの本を読みました。

データを分析するってどういうこと?どういう観点で何を集めればいいの?
→まずはちゃんと仮説を立てることが大事だ!
ということをわかりやすく伝えてくれています。


(8) アジアンタイポグラフィデザイン あたらしい表意文字のグラフィック   【デザイン】

数千年の歴史を持つアジアの表意文字に、いかにすぐれた書体デザインが可能か探るグラフィックリファレンス集。台湾、香港、中国、日本、韓国の作品から選りすぐったクオリティの高いデザイン100事例以上を、図版とともに紹介。

漢字圏のタイポグラフィデザインやブランディングがざっと眺められる本です。国内で働いているだけだと、アジア圏のデザイナーの仕事ぶりって意外と知らないので面白いです!漢字ならではの組み方やレイアウトが色々載っています。

フルカラーで大きめの本なのですぐ読み終わります。ロゴデザイン考える場合などにインスピレーションを求めて引っ張り出すような本ですね。手元においておきたい系です。


(9) ヒットの崩壊   【音楽業界】

ヒット作品の「新しいルール」 気鋭の音楽ジャーナリストが解読した『ヒットの崩壊』
星野源『恋』、ピコ太郎『PPAP』、『君の名は。』、『シン・ゴジラ』。久々に国民的ヒットと呼べる作品が各ジャンルで続出したばかりという、絶好のタイミングでの刊行と言えるだろう。本書のタイトルは『ヒットの崩壊』だが、それはこれまでのヒットの法則が無効になったことを指摘したもの。冒頭に挙げた作品群は「新しいルール」の中で生まれたヒットであり、本書はその「新しいルール」の解説書的な役割も果たしている。

タイトルに反して、これからの音楽業界について前向きに語っている本でした。

従来はCDをとにかく売りまくるモデルだが、2000年代を境に変化している。「オリコンのCDの売れ行きチャート」では正確な人気を測れない時代。
みんなが同じ曲を聞いて「今流行ってる曲」を共有するのではなく、細分化・ニッチ化。
CDを買ってそれぞれ聞く時代から、ライブやフェスで体験する時代へ。
新時代、J-POPはようやく「洋楽コンプレックス」から抜け出せた。

↑は簡単なまとめですが、このようなトピックがあります。変遷が(世代的に)肌感でわかるだけに面白い話がいろいろ。おすすめです!


(10) スプラトゥーン イカすアートブック (1・2)   【ゲーム】

イカしたセカイ&イキモノのイラスト資料たっぷり!
巷で熱いナワバリバトルが繰り広げられている『スプラトゥーン』より、
設定資料がたっぷり詰まったアートブックが登場だ!
描き下ろしのカバーイラストにはじまり、イカの生態に迫るスケッチ、
イカセカイを彩るグラフィティやオブジェクト、ブキ&ギアの設定画など、
魅力的なイラストの数々がこの1冊で楽しめる。
さらにはイカ研究所の独自調査で発見された、イキモノの見た目や動きの初期案のほか、
裏設定(!?)が描かれたマンガも大公開。
全国のハイカラボーイ&ガールよ、これはガチでゲットするしかない!!

Splatoon大好きマンなので、最高オブ最高のアートブックでした…。

Splatoonのアートワーク、UIデザインが好きなのですが、設定資料や、初期案から決定に至るまでのプロセスがみっちり掲載されています。それぞれじっくり時間をかけて堪能しました。

任天堂社員の方が登壇する「娯楽のUI」は倍率がものすごいことになりましたが、このアートブックにも任天堂(のデザイナー)のこだわりの強さ、ブランディングや世界観の表し方が節々で見られて非常に興味深いです。

最近発売された追加コンテンツ「OctoExpantion」も、イカたちの世界とはまた違うコンセプトになっていて、こだわりをひしひしと感じます。

こちらも楽しみです・・!


(11) マイクロインタラクション   【UI・UX】

UIのディテールをほんの少し工夫するだけでUXは劇的に改善します。
本書では効果的なマイクロインタラクション――ひとつの作業だけをこなす最小単位のインタラクション――の意味、有効性、デザイン手法を学びます。
マイクロインタラクションを「トリガー」「ルール」「フィードバック」「ループとモード」に分解して豊富な実例とともにていねいに解説し、
さらにプロトタイプやドキュメント作成、テストといった実践的な手法も紹介します。
マイクロインタラクションを活用すれば、ありふれた製品も顧客を引きつける魅力的な製品に生まれ変わらせることができます。
ドナルド・ノーマン推薦書!

こちら、とても話題になったオライリー本ですね!

「マイクロインタラクション」=ものごとを達成するための最小単位のアクション
その細部ひとつひとつにこだわり、どのようにユーザに目的を達成させるべきか?

オライリー本なので覚悟の上でしたが、個人的には読み進めるのが大変でした…!内容は素晴らしいものなので、あらためてもう一周したいなと思っております。


(12) デジタルアーティストが知っておくべきアートの原則 -色、光、構図、解剖学、遠近法、奥行き   【アート】

デジタルアーティスト必読  アートの原則がこの1冊に!
ゲーム&映画業界の経験豊富なアーティストたち、Gilles Beloeil(「アサシンクリード」)、Andrei Riabovitchev(映画「ハリー・ポッター」シリーズ)らによって書かれた本書は、新人アーティストたちには今後のアート人生に必要なツールを、ベテランアーティストにはセオリーを磨き上げるヒントを与えることでしょう。アート業界でキャリアを高めたいすべてのアーティストが読むべき1冊です。

良書でした!!

絵がうまくなりたいのですが、美大とかには特に行っていないので、今更ながら美術の基礎的な部分を学びたく買った一冊。神絵師がおすすめしていた中の一つ。
主に光と影の表現、構図の勉強のために購入したのですが色温度とか理解するのめっちゃむずい・・
暖色系の光源の影は寒色系になる等等、気づきがたくさんありました。
実際の作品と、本人コメントによる補足がたくさん入っていてそちらもボリュームたっぷりでした。
あと何冊か神絵師おすすめ本があるので、引き続き勉強しようと思っています。


(13) 悲劇的なデザイン   【デザイン】

人が触れるモノやサービスを作る全デザイナー、特に美術教育を受けた者に捧ぐ。
新時代のデザイナーのためのリスクマネジメント・ガイドブック。
命を奪いかねないインターフェイス、怒りをあおる失礼なテクノロジー、思いがけず悲しみを呼ぶ仕様、多様性や公平さの欠如により人を排除するプロダクト……。過ちは、どうすれば避けられるのか。本書では、実際に起こったデザインによる悲劇と悪影響を紹介し、そこから大切な教訓を引き出していく。さらにこうした事態を防ぐための具体的な方法、デザインの担う責任が大きい製品開発にかかわる専門家のインタビュー、デザインで社会をより良くする取り組みを始めている例を挙げる。

とてもよかったです!

プロダクト・サービスにおけるデザインの重要性、特に人を身体的・精神的に傷つけかねない事例を紹介した本。
けっこう恐ろしい(人命を奪うような)事例も書かれていて、印象にのこるというかインパクトがあります。
ほぼ事例で、後半に「どうやったらこのような自体を避けられるのか?」の心構えが書かれています。


(14) 王様ランキング   【漫画】

耳が聞こえない、非力な王子・ボッジ。王族の長男でありながら、周りからは王の器でないと噂されていた。そんな中、ボッジに初めて友達ができる。名前はカゲ。誰よりも一生懸命なボッジと少しひねくれ者だけれど、優しいカゲ。カゲとの出会いで、ボッジの人生は大きく変わり出す――。描き下ろしもたっぷり収録した1・2巻同時発売!

今年初めて読んだ漫画のなかでイチオシです!Twitterなどでもかなり話題になっていました。
登場するキャラクターが、みんな長所・短所がはっきりしていて、それでいてどこか全員憎めないという、不思議な魅力を携えています。
ストーリーもわくわくする読めない展開、ボッジを中心にキャラクターたちの心境の変化、成長が見られてとても見ごたえがあります。


(15) けっきょく、よはく。   【デザイン】

レイアウトデザインのOK/NGとは?
しゅっとした、洗練された、オシャレなデザインは
読みやすく情報が整理され、余白をうまく使いこなしています。
つまり、
余白があるから、情報が引き立ち、
余白があるから、洗練して見える!
とも言えます。
そして、余白を上手に使ったレイアウトは洗練された印象を与えます。
「余白を作ること」を意識すれば
誰でも今より一歩垢抜けた、オシャレなデザインができる!
本書は余白に注目したデザインレイアウトの本です。

余白を意識したデザインっていいですよね。大好きです。

この本は、Web・紙媒体など様々なジャンルの事例について、「NG」「OK(修正版)」を並べ、どこがだめなポイントで、どう直せば良くなるか?をリストアップしてくれている本です。

個人的には、余白のとり方以外にも、「どう装飾すればよいか?」「どういうフォントを使うべきか?」などの事例集としてもとても優秀だなと思いました。

すぐ読めますし、私のような装飾が苦手な方にもおすすめです!


(16) AX   【小説】

最強の殺し屋は――恐妻家。
物騒な奴がまた現れた!
新たなエンタメの可能性を切り開く、娯楽小説の最高峰!
「兜」は超一流の殺し屋だが、家では妻に頭が上がらない。
一人息子の克巳もあきれるほどだ。
兜がこの仕事を辞めたい、と考えはじめたのは、克巳が生まれた頃だった。
引退に必要な金を稼ぐため、仕方なく仕事を続けていたある日、爆弾職人を軽々と始末した兜は、意外な人物から襲撃を受ける。

こんな物騒な仕事をしていることは、家族はもちろん、知らない。

伊坂幸太郎さんの小説の、伏線の貼り方と回収の仕方・読後感が好きなので比較的よく読むのですが、これもとても良かったです。

「殺し屋」という非現実的な職業をこなしつつ、家庭では恐妻家で高校生の息子がおり、人間味あふれる振る舞いが見られるのですが、その二面性に葛藤したり家族のために立ち回ったり、現実と非現実を行き来するような感覚が面白いです。

中盤から終盤にかけて急展開があり、読み進めるのが止まらなくなります・・おすすめです。

伊坂さんの作品では、「ラッシュライフ」や、堺雅人さん主演で映画化もされている「ゴールデンスランバー」もおすすめです。

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以上、16選でした。来年ももっと沢山あらゆる種類の本を読めるといいなと思います。

ここまで見ていただいてありがとうございました!

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