猫を求めて仙台へ~田代島旅行記~
事の発端は写真アプリ。
何気なく、いままで撮ってきた写真をスクロールしていると、野良猫を映した写真を見つけた。
前に住んでいた場所での地域猫だ。
その写真を眺めていると無性にリアルな猫(野生という面も含めて)と戯れたくなり、ネット上でいろいろ調べていると、”猫島”なるものがあることを知った。宮城県に。
それが田代島だ。
仙台から石巻に向かう。(90分)
石巻から船の発着所まで歩く。(30分)
発着所から田代島までフェリーで向かう。(45分)
仙台まで行ってしまえば意外と簡単に猫島までいけることを知った自分はそこからいろいろ動いて、友人二人と猫島へ赴いた。
とにかく、島猫たちがすごくかわいかった。
港にある『田代島』と書かれた碑石の周りに居座っていた猫がこちらに近づいてきて、感動した。
まるで猫たちに歓迎されてるみたいでうれしかった。
自分が行ったときは、人通りも少なく、ましてや車も少ないので、悠々と道路を横断する猫たちがいて、彼らを眺めるのも幸せだった。
そして、『え!ここにいんの!』って場所にいる猫と目が合う瞬間も幸せだった。
かわいい。いや、かわゆい。
島猫の中には、人間に慣れているものもいる。
だから、自分らの後をついてきてくれたり、横をとことこと走って自分らの前に行き、とおせんぼ、しようとしている猫もいて癒された。
やっぱり、自分は猫と出会えば、テンションが上がる。
癒される。
愉快になる。
日常生活で、課題に追われて、それをこなしたら、また別の課題が現れ、次はテスト、次はTOEIC、、、。
ひとつひとつに心火を燃やして、向き合えば、それなりの成果を上げられる。
そして、テンションが上がる。
この複雑な世界が用意した枠組みの中で僕らのココロはオドル。
でも、もっと原始的な、生物的なもの、元来の人間にとって単純なものと触れ合うことでも、僕らのココロはオドル。
そんな当たり前だけど、当たり前すぎて見えなくなっていたことに気づけた旅でした。
僕もまだまだ人間だな。