三つの攻撃と正当防衛
攻撃には下記の三つがある
自我の楽しみ
自我の防衛
本当の正当防衛
まず
自我の中には
他人の苦痛を快楽として感じる者がいる
この自我を楽しませ
自我を強化する手段としての攻撃がある
次に
自我を存続させるためには自分自身を振り返らないことが必要だ
他人を攻撃している限り意識は他人に向けられていて
自我は自らを振り返る必要がない
故に
自我が自らを振り返らないための手段として
他人への攻撃を用いる場合が多々ある
最後に
生き物が捕食者に捕まりそうになった時に発動されるような
生き物として自然に備わっている機能としての攻撃がある
これは肉体を持つ生き物としてあるがままの自然の発動であり
制限されるべきものではない
これこそが本来の正当防衛である
自我の快楽が正当防衛でないことは明らかであるし
自我の防衛も正当防衛ではない
正当防衛以外の攻撃を止めることによって
自我は解体に進むことになる
また
他人の攻撃を受けた時
「あなたの自我」がその攻撃の「原因」になっているのは
その人が本来の正当防衛を行った場合だけである
他人の自我の防衛や快楽を目的とした攻撃の理由を自分に求めてしまうと
自分を見失うことになる