エンパイアステートビルから見えるもの
*電波塔としてのエンパイアステートビル(Empire State Building)から見えるもの
アール・デコの象徴的な建造物、クライスラービルが1930年に竣工した。その後、世界一の高さをクライスラービルから、追い越したエンパイアステートビル(1931)は、時代の流れと共に、AM/FM/TV*電波塔(1950年代)としても位置付けを持つ事になった。
(註)*1972年にワールドトレードセンターがエンパイアを追い抜くまで、電波塔として活用され、2001の同時テロによる破壊された後、また、しばらくはエンパイアが使われた(-2013)、その後、1 ワールドトレードセンター(One World Trade Center)が完成し移転された。
Fig.建設中のエンパイアステート、眼下にスライスラービルが見える
Fig.電波塔として利用されたエンパイアステートビルの先端部分
それは、パリ万博時のエッフェル塔が、当初の予定から取り壊されず、電波塔として活用されるプロセスにも類似する。この事は、技術・設計は時代と共にパラダイムシフトするということだ。この事は、科学(サイエンス)の発展により、技術と芸術が展開して行く、ということだろう。
技術と芸術は、20世紀の学問体系から、分断されがちだが、1つのモノだ。
(Fig.参照)
21世紀の現在の時点で、この本来の視点は、現在のデザイナーには必須だ。
学際(がくさい)的視点、それは、知の共有という考え方が基本だろう。
理系だから、文系だから、という仕分けは、過去のものだいうことだ。
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