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リチャード・タトルとアメリカ・ポストミニマリズム

リチャード・タトル(リチャード・ディーン・タトル/Richard Dean Tuttle,1941- /US-アーティスト)
*ポストミニマリストとして、絵画、版画、ドローイング、そして、彫刻、インスタレーションの制作を行っている。近年は、テキスタイル(MoMA)までも・・
1960年代から、異形な塗装された木製のレリーフ、亜鉛メッキされた錫(Sn)で作られた表意文字と、独特な色に染められた帆布等々がある。
また、1971-1972年のタトルの「Wire pieces」は、「美術史への彼の最も特徴的な貢献」と言われている作品だ。

1980年代、水彩画を、ルーズリーフ・ノートブックへのドローイング
2004年、「スプラッシュ」(splash)パブリック・アートプロジェクト
「splash」

その作品は「特権的な新しさ、過去の生活や経験の要素が見つからない、そして、風化しない」-Sharon Butler(抽象画家/評論)
と評価されるようになる。

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Richard Tuttle

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略歴
1941年、ニュージャージー州ラーウェイ(Rahway, New Jersey)で生まれる。
トリニティ・カレッジ(Trinity College-コネチカット州/学際的な副専攻コースがある)、美術、哲学と文学を学んでいる。
1963年に、学士(Bachelor of Arts)を所得後、空軍に所属し、ベティパーソンズ・ギャラリー(Betty Parsons Gallery/抽象表現主義の初期の広報に)で、ベティパーソンズ(Betty Parsons)のアシスタントとして働いている。
その後、ポストミニマリズムの作品を制作しているが、当初は、評価は良くはなく、職を失ってしまう・・・
そして、近年では、「特徴(作品の)は、現在への畏敬の念です。彼のオブジェは、わびさびの不安定さを感じさせる、そして、いつも、身近な制作経験を反映した手付かずの素材で作られている」と評価が定着している。

その作品は、MoMA、ホイットニーミュージアム、ポンピドゥセンター他、ヴェネツィアビエンナーレ(1976/1997/2001)等で展示されて、多くの評価を得ている作家だ。

(註)*ポストミニマリズム(Postminimalism)とは、Minimalismをベースとして、影響を受けた、それ以降の視覚芸術、そして、音楽にも及ぶ。ミニマルアートについては、新旧の芸術家が幾何学的抽象化に移行に伴い、1960年代から、ニューヨークで発生している。

#ポストミニマリズム #学術  

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