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リチャード・プリンスとピクチャーズ・ジェネレーション

リチャード・プリンスとピクチャーズ・ジェネレーション


リチャード・プリンス(Richard Prince)

Richard Prince

リチャード・プリンス(Richard Prince,1949- /アメリカ・ニューヨークの画家・写真家)
1970年代半ば、プリンスは、アプロプリエーションにて、絵や絵画的なコラージュを制作したが、それ以降は、それらの作品を否定している。ピクチャーズ・ジェネレーション(The Pictures Generation)のメンバーだ。
その著作権侵害訴訟も多いが・・・それは、アプロプリエーション・アート(盗用・流用)への視点が、作家と観る側で、異なるのだろう。
1977年から、プリンスはニューヨークタイムズに掲載された4枚の写真を撮影した。そして、この再撮影のプロセスは1983年まで続いた。
その後、リチャード・プリンスの感性の極は重心の移行が、かなり感じられる。

ピクチャーズ・ジェネレーション(The Pictures Generation)のアーティストたちは、他者の作品やその世界を参考にして自分の作品を文脈を書き換え創作する。

by Richard Prince
by Richard Prince

アプロプリエーション(リフォトグラフィー)とは

アプロプリエーション(リフォトグラフィー)は、盗用(流用)に焦点を当てている。それは、既存の物やイメージをほとんどまたは全く改変せずに使用することだ。そして、文脈を書き換え、再発表する方法論だ。
それは、視覚芸術において、「流用する」とは、人間が作った視覚文化の側面(または全体の形式)を適切に採用、借用、リサイクル、またはサンプリングすることを意味する。

これらのアーティストは全員、ジョン・バルデッサリとロバート・ハイネッケン(Robert Heinecken ,1931-2006/画像を流用した作品を作る/アメリカのアーティスト)の作品に大きく影響を受けている。

by Richard Prince

・流用(盗用)アートは1970年代後半に人気が高まった。

ジョン・バルデッサリ

リチャード・プリンスの書籍

リチャード・プリンスは、多くの絵画・写真とともに、ピクチャーズ・ジェネレーション(The Pictures Generation)の書籍や論文の大規模なコレクションを構築している。

自身のキャリアと手法について、「スタジオであれこれと試して、いろいろなものにぶつかっていくことだ」-Richard Prince(2005年のニューヨークタイムズ誌のインタビュー)

-Richard Prince(2005年のニューヨークタイムズ誌のインタビュー)

リチャード・プリンスのサイト

Runaway Nurse

2021年6月、2005年から2006年にかけて制作された絵画「Runaway Nurse」が香港のサザビーズで記録破りの93,986,000香港ドル(12,121,000米ドル)で落札された。

Runaway Nurse /  by Richard Prince

(註)ナース・ペインティングは、新聞スタンドやデリでよく売られていた安価な小説 (pulp romance novels)の表紙やタイトルにインスピレーションを得たシリーズだ。プリンスはコンピュータで本の表紙をスキャンし、インクジェット印刷を使用して画像をキャンバスに転写し、アクリル絵の具で作品をパーソナライズした。

リチャード・プリンスのアートワーク

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