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#1)Hans Haacke-「Gift Horse」第四の台座-2015

Hans Haacke-「Gift Horse」2015年-Fourth plinth, Trafalgar Square(第四の台座-ロンドンのトラファルガー広場)

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それは、ハンス・ハーケの乗り手のいない骸骨の馬の彫刻だ。作品は、アダム・スミス(経済学者)とジョージ・スタッブス(George Stubbs-英国の画家)をたたえるものだと語る。
そして、この馬の骨格は、1766年の「馬の解剖学」からジョージ・スタッブスの版画をもとにしている。
なぜ、「Gift Horse」なのか、ロンドンのトラファルガー広場の台座には、馬に乗ったチャールズ1世とジョージ4世の彫刻が従来からあることによって、「新参者も礼儀正しく迎え入れてもらえることを願う」-Hans Haacke
そして、「Gift Horse」をよく観ると、馬の前足に巻かれたリボン部分は電光掲示板があり、最新のロンドン為替相場をライブで表示する。その解説は、「金融街の過剰なまでの貪欲さと政治の厳格さを象徴する」-ボリス・ジョンソン(Boris Johnson-当時のロンドン市長で現首相)

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   Fig.Boris Johnson(当時のロンドン市長で現首相)

ハンス・ハーケ(Hans Haacke,1938- 独):コンセプチュアル・アーティスト
資本主義経済の負の部分を取り上げ、企業の利益追求のためにどんな事が行われたかという事を深く追求している。


Exhibition ― Hans Haacke: Gift Horse. Film with english subtitles

次回は、#2)Hans Haackeと資本主義経済(作品紹介とコンセプト)に続きます。

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