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隕石により倒れた教皇:Maurizio Cattelan

隕石により倒れた教皇:Maurizio Cattelan

La Nona Ora(ラ・ノナ・オラ/1999):その作品は、流星によって押しつぶされた、儀式用の衣装を着た教皇ヨハネ・パウロ2世の彫像。
カテランのジョークにしては不謹慎、極まりないとして著名な作品だ。
それは、多くの批判も殺到したが、その解釈の方がむしろ自然かも知れない。

La Nona Ora

聖なるものと俗なるものとの間の緊張の演出・・

「ラ・ノナ・オラ」の力で、その題材は、聖なるものと俗なるものとの間の緊張を演出することによって、現代社会におけるタブーのいくつかを結晶化させているのだろうか・・・・
そこには、多様な解釈をもたらし、観るものに問いただす事を要求されるようだ。

マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan)

マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan,1960- /イタリアのコンセプチュアル・アーティスト)

Maurizio Cattelan

作品には、ユーモアと強烈な風刺が貫かれている。
その作品は、コンセプチュアル・アートであり、彫刻、インスタレーションアート、そして、剥製を扱った作品も90年代以降多い。
それは、社会的に染み込んだ規範と階層に関する、奥深い問いかけとも取れる。
そして、キュレーション(curation)も行っている。

イタリアの裕福とは言えない家庭で生まれ育ち、コンセプチュアル・アーティストとしての巨匠へと至る、アートに於ける多くのプロセスを、ほぼ独学で学んだ。
それは、1980年代の初めにイタリアで木製家具の設計と製造からキャリアをスタートさせた。そのカテランには、正式なアートの教育経験はない。

「アートカタログを読む事や、ショーを作ることは私の学校」-Maurizio Cattelan

その作品は、グローバルに、主要な美術館やベニス&ベネチュア・ビエンナーレ等でも著名だ。
2011-12年、グッゲンハイム美術館(ニューヨーク)はMaurizio Cattelanの作品の回顧展をおこなった。が・・・

そして、ニューヨークの美術評論では・・・

La Nona Ora

Mark B. Schlemmer from New York, NY, USA -グッゲンハイム NOV2011 Cattelan 5
1999年の「ラ・ノナ・オラ」(9時間)は、おそらくカテランの最も有名な(または悪名高い)作品の1つであると言われた。

次回は、「カラテンの回顧展:グッゲンハイム美術館」のコラムに続きます。お時間の許す折に・・・

#マウリツィオ・カテラン #Maurizio_Cattelan #コンセプチュアル・アート #キュレーション #出版 #現代アート #働くことは悪い仕事だ #風刺 #ユーモア #彫刻


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