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地球環境の視点と、デザイン学の原点

地球に残された時間 - 環境問題を探る
地球温暖化について、C40気候変動東京会議(2008年)では、専門家の会議が行われたが、参加した数10人の学者のうち4分の1ぐらいは、「地球環境の悪化はもはや引き返しの効かない事態だ」と言い、残りは「あと5-6年のうちに相当なことをしなければもう間に合わない」との認識だったはずだ。 東京都環境局 ページ番号:570-283-462

ただ、現在(2019)の環境学の専門家たちは、大気中のCO2の増大と、気温の上昇が並行して起こしている「地球が、間氷期(かんぴょうき)に入りつつあり、その結果、海水からCO2が発生し、大気中のCO2が上昇し、氷河が融けて海面が上昇する」と述べている。
それは、ウェザーニュースのように、夏の一定期間、船便が北極海を航行して、欧州に行ける様相だ。また、ツバルの現状も深刻化してきた。
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  Fig. 北極海北東航路(左)・北西航路(右)の開通期間(リンクされています)

そして、現在の環境学の専門家は、人類による化石燃料の使い過ぎくらいでは地球の気象は変化しないと言及する。現在形の研究では、石油資源は枯渇しない、それは数千年単位の維持は可能ともいわれる。その1つには、ここ10数年で石油の消費量が落ちても気温の急激な上昇は、相変わらずだという。

ただ、それは、原発維持への推進かも知れない、しかし、ホルムズ海峡の安全性という現実的な問題もあるが、何れにしても電気エネルギーは、不可欠なものだ。
それにしても、未来の人々は、増え続ける放射性核廃棄物を10万年以上もどうやって、管理できるのだろうか?
プルトニウム(Pu235)の半減期は24000年、それは想像を絶する数値だ。
*ホーキング博士の予測のように、「人類程度に文明が発達した知的生命体は宇宙的時間(数10億年単位)で考えると瞬間的(100年程度)」で消滅してしまう。はたして、どう理解すればよいのだろう。
「たとえ地球が明日滅びるとも、君は今日のリンゴの木を植える」マルティン・ルター
それは、デザイン(UX)の原点かも知れない。

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(註)*ホーキング博士の予測
筋委縮性側索硬化症という難病に冒された、ブラックホールの発見者でもあるイギリスの物理学者、ホーキング博士の来日公演を聞いたことがあります。
聴衆の一人が、「この宇宙に地球ほどの文明をもった星がいくつくらいあるのでしょうか?」と質問したら、即座に「二百万ぐらいあるでしょう。」と彼は答えた。
別の聴衆が、「その中には地球より進んだ文明をもつ星も当然あるはずなのに、我々が実際に宇宙人や宇宙船を目にすることがないのはなぜなのか?」と尋ねたら、これまた言下に「地球ぐらいの文明をもつと自然の循環が狂ってきて、加速度的に不安定になる。
そういう惑星は、宇宙時間では瞬間的に滅びてしまうからだ。」との答えが返ってきた。
宇宙時間での瞬間とは地球時間で百年程度を指すとのことだったが、本人が明日をも知れぬ重病に冒されているだけにその予言的な発言はとても印象的だった。(引用-文芸春秋の2009.8月号)

(註)スティーヴン・ウィリアム・ホーキング(Stephen William Hawking,1942 - 2018/イギリスの理論物理学者)

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