エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー:退廃・不安を宿す作品
エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナー(Ernst Ludwig Kirchner, 1880-1938/ドイツ)20世紀前期のドイツ表現主義(主観的表象)の代表的な画家。
Ernst Ludwig Kirchner(public domain)
略歴 - Ernst Ludwig Kirchner
1901年、ドレスデン工科大学で建築学を学んだ後、ミュンヘンで美術を学んでいる。1905年、ドレスデンにてヘッケル、シュミット=ロットルフらと画家グループ「ブリュッケ」(橋-Brücke /従来のアカデミックな芸術に対抗)を結成した。
1915年にザクセン州の砲兵隊に配属されたが、メンタル面から除隊になり、フランクフルト近郊のサナトリウムで療養生活を送った。その後、1933年に政権掌握したナチスにより、キルヒナーの作品を「退廃芸術」(ナチスが近代美術・前衛芸術を道徳的・人種的に堕落した物とした)とされた。この事象から、1938年にフラウエンキルヒの自宅でピストル自殺に至る。
病人としての自画像-1918年- Ernst Ludwig Kirchner(public domain)
そのエルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーの絵画は、フランスのフォーヴィスム(視覚より、心に感じる色彩に主眼をおく)の影響とともに、ドレスデンの民族学博物館で見たアフリカやオセアニアの民族美術に影響を受けていると言われる。
(追記)この作家エルンスト・ルートヴィヒ・キルヒナーは、アウトサイダーアートではないだろう、そして、キルヒナーについては、そのエリアを意識する事もないのかも知れない。
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