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絵、その可能性と不可能性:オマール・ガリアーニ
絵、その可能性と不可能性:オマール・ガリアーニ
絵、その可能性と不可能性
ガリアーニの作品では、描写(人物描写に正確さと鮮明さ)と超現実的な雰囲気(陰影のある超現実的なイメージ)が合わさって、地上と天上、現実と夢の間に密接なつながりとバランスのとれた調和を生み出している事を感じる。
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「私の仕事は絵を描くことに基づいています。長年にわたり、私は描画とその可能性/不可能性について研究してきました。なぜなら、私の作品は単純で唯一のプロジェクトではなく、「完成した」描画であるからです。鉛筆と原木を支持体として使用します。連続的に重なり合う被写体と物体。私の「絵」は5×6m、あるいは20×20cmの大きさになることもあります。大きい/小さい。
黒と白。鉛筆はカーボン、黒、木は植物、白です。
暑くて寒い。光と影。」-Omar Galliani
オマール・ガリアーニ(Omar Galliani)
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オマール・ガリアーニ(Omar Galliani,1954- /イタリアのアーティスト)はボローニャ美術アカデミーを卒業し、現在はミラノのブレラ美術アカデミーで絵画を教えている。
1980年代、オマール・ガリアーニはイタリア国内外の現代アートシーンの主役の一人として登場する。フラヴィオ・カロリ(Flavio Caroli,1945- /批評家、美術史家/教育者-ミラノ工科大学他)のが理論化した“Magico Primario”(Primary Magic/主要なマジック)運動に参加し、その後マウリツィオ・カルヴェージ(Maurizio Calvesi,1927-2020年/批評家、美術史家/ローマ大学近代美術史教授)が立ち上げた「アナクロニズム」運動にも参加した。どちらも、デッサンや絵画の中にイタリアの並外れた資源を見出し続けることで、イタリア文化の重要な特徴、つまり自らの文化的ルーツへの忠実さを強調することを目指していた。
北イタリアの霧
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優れたデザイナーでもあるガリアーニは、レオナルドが導入した繊細な技法を作品に頻繁に取り入れ、ある意味、夢のような人物から徐々に霧が浮かび上がるような表現をしている。この独特の効果は、この芸術家の出身地である北イタリアの田舎が霧に包まれていることにも関係しているようだ。
ガリアーニの東洋の夢と文化、特に中国文化への関心は、星座、花、仏教のモチーフといったシンボルに満ちた夜の背景に幽玄な顔や人物を描いた彼の絵に顕著に表れている。ガリアーニは、アジアへの個人的な旅行体験からこれらのシンボルを描き出している。
1980 年代から、世界中の重要な現代アート イベントに
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ガリアーニは 1980 年代から、世界中の重要な現代アート イベントに関わってきた。特に、1982 年、1984 年、1986 年に出席したヴェネツィア ビエンナーレ、1982 年にイタリア館に招待されて作品を展示したサン パオロ ビエンナーレとパリ ビエンナーレがその一例です。また、ローマのパラッツォ デッレ エスポジツィオーニとローマ国立近代美術館で開催されたローマ クアドレナル (1986 年と 1996 年) にも 2 回参加した。
「私にとって、ローマは、他のどの都市よりも、常に危険な境界線上にいた異教や宗教の儀式の連続の中で、時間をかけて貪欲にそして再生してきた大都市です」-Omar Galliani
Lo stratificato mondo di grafite e viaggi di Omar Galliani
Lo stratificato mondo di grafite e viaggi di Omar Galliani
(オマール・ガリアーニのグラファイトと旅行の層状の世界)
StudioChiesa Workout 25:51min (註)設定から日本語字幕にできます。
現代美術の歴史の誰もが認める主人公であるオマール ガリアーニは、実り豊かなインスピレーションとトラベル ノートの世界に私たちを迎えてくれます。エリザベッタ・ポゼッティとの対話を通じて、好奇心旺盛で落ち着きのない性格が力強く現れ、実験と研究に専念しながら、常に一貫して記号の表現力に基づいたスタイルを追求しています。東洋と、経験し実践された魅力は、ここ数十年の作品を補完するものです。-StudioChiesa Workout
オマール・ガリアーニのアートワーク
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