カテランはインフルエンサーなのか..
カテランはインフルエンサーなのか。
マウリツィオ・カテラン(Maurizio Cattelan,1960- /イタリアのコンセプチュアル・アーティスト・キュレーション・出版/ニューヨーク拠点)
その作品には、ユーモアと強烈な風刺が貫かれている。
その作品は、コンセプチュアル・アートであり、彫刻、インスタレーションアート、そして、剥製を扱った作品も90年代以降多い。
それは、社会的に染み込んだ規範と階層に関する、奥深い問いかけとも取れる。そして、キュレーション(curation)も行っている。
略歴とアートワーク-Maurizio Cattelan
1960年イタリアのパドヴァ(ヴェネト州)で生まれ、イタリアの裕福とは言えない家庭で生まれ育ち、コンセプチュアル・アーティストとしての現代美術界の巨匠へと至る、アートに於ける多くのプロセスを、ほぼ独学で学んだ。
1970年代から、80年代半ばにかけ、カウンターカルチャー(対抗文化-サブカルチャー)の定期刊行物のためにコンピュータを使った画像や漫画を制作していた。
1988年、家具デザインに着手、この頃から、独自の創作を展開する。
1993年、ヴェネチア・ビエンナーレのアペルト部門に招待される。
そこでは「Lavorare è un brutto mestiere」(働くことは悪い仕事だ)という作品を発表し、自らの展示スペースを広告代理店に販売してしまい、作品の展示空間を異なる意味の空間に置き換えた。反体制的な視点の風刺的で、いらずら心のある作家だ。
「働くことは悪い仕事である」
ベネチア ビエンナーレのアペルトの期間中、アーティストは看板広告のサイズで自分のスペースを定義し、香水会社にリースした。
1993 年、イタリアの第 45 回ベネチア ビエンナーレでの展覧会の様子
1997年、その年のヴェネチア・ビエンナーレの展示は、天井の梁に多くの鳩の剥製を展示することによって、鳩たちが、ビエンナー展示スペースの意味合いを置きえた。
2011-2012年、グッゲンハイムで大規模な回顧展を行った。が・・
2011-2012年、グッゲンハイム展の対象となった。それは、大規模な回顧展だった。
ただ、この展覧会の機会に、カテランは早期引退を発表した。が・・・
2016 年に美術館のために新しい作品「アメリカ」を携えて戻ってきた。
それは、18金で鋳造され、グッゲンハイムに設置された完全に機能するトイレだった。
マウリツィオ・カテランの作品には、純金のトイレ、隕石により倒れた教皇(彫刻)、壁にダクトテープで固定された新鮮なバナナなどがある。
この後もランダムになりますが、カラテンの作品のコラムに続きます。お時間の許す折に・・
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