アニカ・イーと嗅覚作品とフェミニズム

アニカ・イーと嗅覚作品とフェミニズム

アニカ・イー（Anicka Yi,1971- /NYのコンセプチュアルアーティスト）

当初の作品は、具体的には、感覚 - 嗅覚に関わるインスタレーションが著名だ。
そして、それらの作品は、学際的（知の共有）に生物学者や化学者とのコラボレーションが行われていた。
また、その嗅覚に訴える作品の香りは、料理、科学、そして、フェミニズムが交差している。

視覚アートの世界の*認識論的（Epistemology）や、感覚的用語を再構成する手段として、香り、触覚、そして、腐りやすさ（脆さ）を表象している。それは、マチエール（素材）のちぐはぐなミックス性が寓話のように作品化されている。

（註）*認識論的（Epistemology：知識の内在化した性質、その起源、範囲、認識論的正当化性や、その信念の合理性のリサーチを行う。倫理、論理、形而上学などの哲学的なサブフィールド。

by Anicka Yi

アニカ・イーのアートワークは、学際的

アニカ・イーのアートワークは、学際的であり、魚油の丸薬、天ぷら油で揚げた花、リコールされた粉ミルクで煮た細断されたTevaサンダル（Deckers Outdoor Corporation）、石鹸で作ったキャンバス、そして、バクテリアなど、作品の非正統的で生鮮で腐りやすい素材を使用している。

The Kitchen

本稿のPOINT!

嗅覚とフェミニストとして、男性の視点から制作された作品ついて
2015年、The Kitchenでのショーについて「このショーには、100人以上の女性から採取した頬の綿棒からの有機物を展示した作品が含まれる。そのバクテリアは、女性の体がそのようなバクテリアが感染を引き起こす可能性からどのように脅威を表現している」-Anicka Yi

The Kitchen - by Anicka Yi

Anicka Yi - The Art of Smell

そのアニカ・イーは、多くの展示と賞を得ているが、現在、嗅覚とフェミニストにとどまらず、その範囲は現在、広範囲だ。
Guggenheim Museum：2016年にヒューゴボス賞以降、現在のTATE Modenの展示のように規模や範囲が、その起点からグレートに展開している。

#学術 #現代アート #学際