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ミロスラフ・ティッシー:女性の隠し撮り写真(アウトサイダー・アート)
ミロスラフ・ティッシー:女性の隠し撮り写真(アウトサイダー・アート)
ミロスラフ・ティッシー(ミロスラフ・ティシー/Miroslav Tichý,1926-2011/チェコ):写真家・画家
そして、キヨフ(チェコ)の街に生きる当時の主に女性の姿を映し出している。ただ、その被写体のしぐさも隠し撮りでなけれが得られないものもある。
この作家を紹介された従来のものは、ヌード写真の隠し撮りのキーワードが先行しているが、果たしてそうだろうか?
写真における記憶や時間のイメージ化
写真における記憶や時間のイメージ化かも知れない。それは、その「作品である写真」が語っている・・・
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略歴-Miroslav Tichý
1926年、チェコ共和国生まれ。19歳で、プラハ(当時は、チェコスロバキア)の美術アカデミーに進学する。
その当時のスターリン主義の政府から作品制作を強制されたが、これを拒否し投獄されて中退している。
そこまでは、強い意志の作家だ。
その後、社会適合して品行方正とはいかず、また、アルコール中毒等もあり、精神病院等で生きぬくが、表現手段を絵画から写真に移行している。
1960年代頃から、廃品で作ったフィルム・カメラ(まるでおもちゃか、パロディだろう?と被写体の人物は気づかず)で、キヨフ(チェコ)の街の主に主に女性を盗撮し続け、何度も逮捕されている。
しかもだ、懲りずに、それでもひたすら隠し撮りを続ていた。それは、フィルム時代に、なんと数千枚にものぼるのだ。
ここだけ見れば、今の日本でも、かなり問題視されるだろう。
ただ、ここからが違う、「作品」が、ものを言うのだ。
2004年に、スペインで開催されたセビリア・ビエンナーレ(Bienal Internacional de Arte Contemporaneo de Sevilla)で、スイスの名キュレーター、ハラルド・ゼーマン(Harald Szeemann 1933-2005)が、ミロスラフ・ティッシーの写真を起用したことだろう。
そこで、ミロスラフ・ティッシーの作品が、グローバルに著名となった。
2011年、没後も世界中で多くの展示がされている。
![ミロスラフ・ティッシーの隠し撮りNUDE(アウトサイダー・アート)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/37865483/picture_pc_6bc9bb5c4dba0c07737ecc8e7573a134.jpg?width=1200)
その作品のキズや汚れ、書込みなど、これもアプローテなのだ。
自作の台紙に張り合わせた独特の作風は、ある意味、前衛的な手段かも知れない。
ミロスラフ・ティッシーは、前述したが、社会的な適合にも問題があるし、精神病院に度々、入院もさせられている。
しかしだ、作品を見ると狙っていたものが見えるだろう。
そんな、いわゆるアウトサイダー・アートの写真だ。
Miroslav Tichy - "Tarzan Retired"
(追記)このミロスラフ・ティッシーの作品をご覧になって
このミロスラフ・ティッシーの作品をご覧になってどうだろう、いわゆるアートを感じるのではないだろうか。
繰り返すが、この作家を紹介された従来のものは、ヌード写真の隠し撮りのキーワードが先行しているが、果たしてそうだろうか?
まず、ヌードはごく一部だ、そして、キヨフ(チェコ)の街に生きる当時の主に女性像を映し出している。
その被写体のしぐさも隠し撮りでなけれが得られないものもある。
それにしても、ミロスラフ・ティッシーの生きている間の評価は様々だったが、その作品は、確かに秀でたものがある事は確かだろう。
この人物に限らず、アウトサイダー・アートを語る際には、正確にその「作品」を見て頂きたいものだ。決して、一般的に言われる、このタイトル「女性の隠し撮り写真」とは、異なるだろう。ストリート・フォトグラファーである訳だから・・・
そして、誰かの写真に似てはいないだろうか?
そう文化は影響されるものだ。
例えば、現在形のAntonio Palmerini氏もその1人なのかも知れない。
(註)写真(複製技術=写真や印刷技術)それは・・
(註)写真(複製技術=写真や印刷技術)それは、
従来、何もない紙の上に、 あたかも、真実(写真)が、あるかのように、現実の一部分を切り取って、複製する技術の結晶である。
どう切り取るか、何を伝えるか、常に変容の可能性をはらみ、多様な現象化は、感性の共存のためだろう。記憶や時間を意識させる写真は、ただ、記録ではなく、撮る側の視点(感性の極)が、そこにはある。
(今後のお知らせ)このコンテスト #2020年秋の美術・芸術 は、コンテストの形式として、3名の入選はございますが、ある意味、ドクメンタ(カッセル/ドイツ-1人のディレクターによるキュレーション)の展示会ように賞はございません。そして、主催者は、多くの企画をされている秋氏のデレクションと、私(artoday)のコメント(評)で構成されております。 それは、「そもそも美術エッセイは発表の場すらない」という視点や、小生(artoday)の、もっと、身近に気軽に、美術、芸術の裾野の広がりを願っての事でもございます。この間は、私のアート系コラムをランダムに、連載致しますが、入稿があり次第、応募作品にシフト致します。(ていねいに査読致したく、多少の順不動お許し下さい)
締め切りは、11/14の24時までございます。どうぞ、気軽に日常のことで、アート関連で、思いつかれた事、アート系のイベントレポート、また、ご自身の美術作品等を応募なさって下さいませ。
(註) #2020年秋の美術・芸術 は全角ですので、よろしくお願い致します。
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