リチャード・プリンス:Untitled (Cowboy)シリーズ
リチャード・プリンス:Untitled (Cowboy)シリーズ
Untitled (Cowboy)
Untitled (カウボーイ)は・・・
Untitled (カウボーイ)は、アメリカを象徴するカウボーイ文化の創造的破壊を常に模索した写真家の傑作と言える。カウボーイのイメージは、古くは最初の西部開拓者から、最近では、作品制作当時、まさに任期満了を迎えていたロナルド・レーガン大統領にいたるまで、アメリカ人の心に浸透していたイメージだろう。リチャード・プリンスの作品は、神話(カウボーイ)の複製(広告)の複製(写真)であり、アメリカ社会が、常に実体験よりもイメージに惹き付けられる。
TIMEから
無題(カウボーイ):リチャード・プリンスの写真盗用の裏側 100 枚の写真 - TIME(アメリカのニュース雑誌)
リチャード・プリンスは、アプロプリエーションのアーティストである。
「アプロプリエーション」は、既存の素材を意図的に取り込んで自らのアート作品として使用する手法を指す。
この手法が注目を集めたのは1970年代後半であり、プリンスの有名な作品として、マールボロの広告を再撮影(リフォトグラフ)した「Untitled (Cowboy)」シリーズだ。
リチャード・プリンス(Richard Prince)
リチャード・プリンス(Richard Prince,1949- /アメリカ・ニューヨークの画家、写真家)
1970年代半ば、プリンスは、アプロプリエーションにて、絵や絵画的なコラージュを制作したが、それ以降は、それらの作品を否定している。
その著作権侵害訴訟も多いが・・・それは、アプロプリエーション・アート(盗用・流用)への視点が異なるのだろう。
1977年から、プリンスはニューヨークタイムズに掲載された4枚の写真を撮影した。そして、この再撮影のプロセスは1983年まで続いた。
(註)アプロプリエーション(リフォトグラフィー)は、盗用(流用)に焦点を当てている。それは、既存の物やイメージをほとんどまたは全く改変せずに使用することだ。そして、文脈を書き換え、再発表する方法論だ。(註)ピクチャーズ・ジェネレーション(The Pictures Generation)
リチャード・プリンスのアートワーク
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