音楽家ジョン・ケージ- 沈黙の4:33
ジョン・ミルトン・ケージ・ジュニア(John Milton Cage Jr.、1912 - 1992)
アメリカ合衆国出身の音楽家・作曲家・思想家・詩人・パフォーマー。
実験音楽家として、フルクサスとも関わった。
(抜粋)
ジョン・ケージの作品で著名なものが、「4分33秒」:演奏時間、4分33秒の間、演奏者がすべて楽器を弾かずに沈黙の4分33秒である。
この評価は、コンサート会場が、権力とみなし抗議する姿勢と共に、聴き手の音、コンサートホールの内外からの音に意識を向ける意図があったといわれる。
単なるふざけた振る舞い、あるいは、画期的な音楽に対する視点との評価があった。その視点の違いで論争が起きたが、そこがジョン・ケージの目的だったとも考えられる。
ジョン・ケージは、ハーバード大学の無響室での体験から(体内の音が聞こえる)沈黙の不可能さを体験して、この発想に至った。それには、コロンビア大学で学んだ東洋思想(禅-鈴木大拙)の影響もあるのだろう。
それらは、この時期、フルクサス(ネオダダと関わる芸術運動)と関連し、後のクリエイターに過大な影響を与えた。
現代パフォーマンス芸術財団(現代美術財団-NY)をジャスパー・ジョーンズ達と創設した。
Silent Performance - John Cage - 4'33 - JOKES
ジョン・ケージは、グランドピアノの弦に、ボルト(金属)・ゴム等々を挟み音色を変化させたプリペアド・ピアノ(prepared piano)も考案している。(1940-)
John Cage - Sonata V (from Sonatas and Interludes) - Inara Ferreira, prepared piano
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