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アウトサイダーアートの世界観

・アウトサイダーアートの全体像と世界を考える
アール・ブリュットから、アウトサイダー・アート(outsider art)へ、そのパラダイムシフト。
それは、一度見ると、その視点(極)を受け取れれば、脳裏に焼き付つようなインパクトある作品も多々感じるだろう・・ある意味、表象の原点だ。
まず、その語源から、考えると、フランスの画家である、*ジャン・デュビュッフェ(Jean Dubuffet 1901-1985)によって、1945年に、それは、アール・ブリュットと呼ばれた。
それとは、アールブリュット(l'art brut:生の芸術)とは、既存の美術や、いわゆる文化潮流とは、縁のなかったの人たちが制作した芸術作品だ。
見せるために加工されていない「生の芸術」であり、それは、伝統や流行、教育などに左右されず、作者自身の内側から湧きあがる衝動のままに表現した芸術だろう。
簡単に申し上げると、見せるための視点(極)を持たないで、描いたアートだ。
*ジャン・デュビュッフェのロジックから、社会の外側の視点(精神障害者や強迫的幻視者等)の作品は、1967年にパリ装飾美術館(Les Arts Décoratifs)にて初めて展示され、その時点で、公に認知された。*ジャン・デュビュッフェのロジックから、社会の外側の視点(精神障害者や強迫的幻視者等)の作品は、1967年にパリ装飾美術館(Les Arts Décoratifs)にて初めて展示され、その時点で、公に認知された。

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(c)Adolf Wölfli(1864-1930/スイス)/ベルンのアドルフ・ヴェルフリ財団

また、1972年、イギリスのロジャー・カーディナル(Roger Cardinal,1940-2019/UK-文学と視覚研究)が、アウトサイダー・アート(outsider art)とは、「社会の外側に取り残された人たちの作品」であり、専門の美術教育(この範囲は広いが)を受けず独学として、概念を広げ精神障害者以外に主流の外側で制作する人々を含めた。プリミティブ・アート(primitive art/原始美術・部族美術/以前は未開美術と言われた)や、民族芸術、心霊術関連の美術(Spiritualism)の作品も含まれるようになる・・

しかしだ、実際は、雑誌のように、誰と誰がどうだのと、体系的にまとめる事もできないだろう。
それは、その中で、その極が常に渦巻いているからだ。
そこから押して、誰の作品が、新鋭の作家のアウトサイダー・アートだ、と簡単に、今の今、言えるのか?
ただ、理不尽さの中にあっても、確定されている作家を、今後ランダムになるが、ご紹介していきたい所存です。

(註)*ジャン・デュビュッフェ(Jean Philippe Arthur Dubuffet, 1901-1985/仏):フランスの画家。アンフォルメル(激しい抽象/アクションペインティング・抽象表現主義に並ぶ)の先駆者、従来系の西洋美術の伝統的価値観を否定して、アール・ブリュット(生の芸術)を提唱した。

(追記)まずは、このコラムで、著名な人物からアドルフ・ヴェルフリ(Adolf Wölfli,1864-1930)、ヘンリー・ダーガー(Henry Darger 1892-1973)・・・等から、ランダムに記載して行きたい所存です。#アウトサイダーアート or #アウトサイダー・アートで検索できるように致します 。いずれ、体系化できればしたいのですが、理論構成だけでは行かない、複雑な側面もある・・


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