Douglas Gordon(YBAs)-映像インスタレーションから見えるもの
Douglas Gordon監督-「*24時間サイコ(24 Hour Psycho)」
「*24時間サイコ(24 Hour Psycho)」-1993
これはアルフレッド・ヒッチコックの映画「サイコ」を24時間持続させるためにスローダウン(2コマ/sec)させたインスタレーションだ。無音であり、スローモーションのそれは、動くスチル(映画の1コマ写真-still)ようだ、そして、確かにそこにある、それは、ディティールから、別の虚像が見えるかのようだ。
それは、心理や記憶に対する表象だろう。そして、その評価は様々だ。
このコンテンツから、見えるもの、それは・・・
Douglas Gordon-24 HOUR PSYCHO(Video installation)
ダグラス・ゴードン(Douglas Gordon,1966-)
映像(ビデオアート)、写真、絵画、文章、インスタレーション、パフォーマンス・・・
いわゆるメディア・アーティストとなるのだろう。
スコットランド出身のアーティストで、YBAs(Young British Artists)の1人。そして、あのターナー賞も受賞(24 Hour Psycho)している。
ダグラス・ゴードンは、心理や記憶(現実と虚構、認識と記憶、光と闇、善悪、生死等)を独自の技法で追う。また、既存の映画をスローモーション化してその意味合いを変えるなどコンテンツ(24 Hour Psycho)等で著名だ。
著名な映像インスタレーションは、前述の「*24時間サイコ(24 Hour Psycho)-1993」「正義の罪人の告白-1995」が挙げられる。
Douglas Gordon - Confessions of a Justified Sinner
MoMA
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(追記)
以下、略歴-Douglas Gordon
1966年、スコットランドのグラスゴーに生まれる。
1988年、グラスゴー美術学校で彫刻と環境美術を学び卒業。
1990年、スレード美術学校にて映像を学ぶ。
1993年、代表作である「24時間サイコ(24 Hour Psycho)」を発表。
1990年代からは、拠点をドイツのケルンに移した。
その後、数多くの著名な賞を受賞した。
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1996年、ターナー賞を受賞。
1997年、Between Darkness and Light-ヴェネツィア・ビエンナーレのプレミオ2000賞を受賞。
1998年、ソロモン・R・グッゲンハイム美術館でヒューゴボス賞を受賞。
2005年、ジダン:神が愛した男(Zidane: A 21st Century Portrait)-フィリップ・パレーノと共同で監督。
2008年、ロスウィタハフトマン賞を受賞。
2018年、エジンバラ王立協会のフェローに選出される。
Douglas Gordonのコンテンツについては、映像以外には、「インストラクション」(1994)や「タイトルなしのテキスト(ここでない他の場所のために)」(1996)など多数。
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