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ナイリー・バグラミアン:概念の再考
ナイリー・バグラミアンの視点
ナイリー・バグラミアン(Nairy Baghramian,1971- /ベルリンを拠点のアーティスト/彫刻、写真、テキスト)
そのナイリー・バグラミアンは、建築や人体などを参照したその彫刻は、複合的な文脈を引き込むアプローチが表象に通じており、さまざまな視点から彫刻の概念の再考を迫る手法を用いる。
バグラミアンの複合的な彫刻は、建築とデザインからのモダニズムやミニマリズムの形態を取り込んだ彫刻(立体/インスタレーション)だ。そして、そのインスタレーションは、形式的には自律的な存在性があるが、同時にエレガントな微妙な軽さも持ち合わせている。
そこにあるものは、保守的(イラン革命、前夜に関して)であり、例えば、家父長制の政治に反対する立場を取っていると言われる。(バグラミアンの視点は、イスラム圏の全体像がロジックではない)
その表象の概念を再考すると・・
その抽象的な立体物によるインスタレーションを通して、「彫刻的」であることの概念を再考する。それと、同時に、交易、工業、また、労働や、工芸等の素材や技巧および制作過程への興味から見える、そして、性差的な意味合いについての考察(ジェンダー)を「作品」で展開している・・
1971年、エスファハーン(イラン)生まれのアルメニア人であり、1984年にベルリンに亡命し、現在も同地を拠点に活動している。
この流れから、多くの事象、表象をじっと観てきた過去が反映されているのかも知れない。
by Nairy Baghramian
アートワーク- Nairy Baghramian
これまでに、シカゴ美術館(2014)、ドクメンタ14(2017)、ミュンスター彫刻プロジェクト(2007、2017/Skulptur.Projekte-10年に1度ごとのアートイベント)、ヴェネツィア・ビエンナーレ(2011、2019)などに参加している。
2018年、 コペンハーゲン国立美術館、また、京都国際現代芸術祭(PARASOPHIA)2015、「トラベラー:まだ見ぬ地を踏むために」(国立国際美術館)で作品を発表。
2019年、ルクセンブルク・ジャン大公現代美術館(Grand Duke Jean Museum of Modern Art)で個展を開催。
ナイリー・バグラミアン女史の作品の公開コレクションは、ベルリンの「Text über Kunst」(ドイツの現代美術雑誌)とボン(Bonn)の「ドイツ連邦共和国の現代アートのコレクション」(Bundeskunstsammlung)に収蔵展示されている。
Nairy Baghramian
Recent artwork
Nairy Baghramian: Hugo Boss Prize 2020 Nominee
Nairy Baghramian – 2022 Nasher Prize Laureate
表象の概念の再考は、ナイリー・バグラミアンのイラン革命前夜からの、過去の経験値が、影響しているのだろう・・
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