写真家トーマス・デマンド-写真メディアでのコンセプター
トーマス・デマンド(Thomas Cyrill Demand 1964- )
その手法は、被写体となる事象の状況を自ら制作して、撮影する構成写真だ。そして、それは日常の背後にある心理的な風景を描いている。
(概要)
ドイツの写真家・彫刻家・映像作家。
「写真における唯一の真実は、ある場所にカメラがあったということだけ」トーマス・デマンド
トーマス・デマンドは現在、ベルリンとロサンゼルスに居住する、そして、ハンブルクの美術大学で教鞭をとる。
現在、欧州、アメリカ合衆国で、多くの展示がされ、高評価を得ているコンセプター(政治・社会事象)といえる作家だ。
(c)Thomas Cyrill Demand
トーマス・デマンドは、写真家と言うよりも、その「写真」というメディアを手段とすることで、本質的である概念を伝える(または、問いかける)アーティストだ。
社会事象として、2011年の福島原発のコントロールルームの事象についても扱っている。それらは、大画面でイメージが溢れる、現代社会の現実とは何かと言う事の問いかけだろう・・・
ジェフ・ウォールの方法論と共通部分も感じる。
(c)Thomas Cyrill Demand
Arts.21 | Thomas Demand in the New National Gallery
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