ヨゼフ・アルバースの色彩理論を観る
ヨゼフ・アルバース(ジョゼフ・アルバース/Josef Albers, 1888–1976):美術研究・教育者、画家。
そのヨゼフ・アルバースの作品の核は、色彩だ。
そして、著書「Interaction of Color」1963年は、デザイナーにとって、不可欠であり著名だ。
バウハウスでの理論構成された、その色彩の構成について言えば、まず、ヨハネス・イッテンの色彩論は、アート・デザインの基本だ。
そして、ヨゼフ・アルバースの色彩構成は、そのイッテンの色彩論のベースから、ある意味、展開しているのだろう。
それは、バウハウス・スクールにおいて、ヨゼフ・アルバースは、ヨハネス・イッテン(その独創性から退職)のコースを引き継ぎいだ経緯もあるのだろう・・・
1963年に出版された彼の著書「Interaction of Color」は、色彩論に現在でも大きな影響力のあるテクストだ。
Fig.Interaction of Color :このバージョンの表紙のマルーン(早稲田カラー/えび茶色)の部分は、同じ色だが、周囲の色彩から、錯覚を起こすだろう、そのような理論展開がなされている。
また、以下に、その類型を掲示するが、上下で見比べると、中心の色彩は、実は同じだが、周囲の色彩で異なるように見える。
それは、ヒトの受容器官である視覚への、色彩の錯覚とリズムだろう。
Fig.ArtodayのPowerPointから
この辺りの事は、以前にもコラム化したので、ご興味があれば、ご覧ください。
色即是空:色は空なるもの - Color as a concept.
色は、私たちの側(極)のモノ、かんたんに言えば、白黒写真にも、色彩が見えると言う事だ。
(追記)例えば、あなたが、スーパーのチラシを2色刷りで作るとして、ヨゼフ・アルバースの色彩のロジックを詳細に知らなくとも、この色彩の書籍「Interaction of Color」を例えば、Amazonで買って、「えっ、英語じゃん」と言わずに、眺めているだけで、思いつくことがあるかも知れないですよ。
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