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写真家ユージン・スミス- 人と生活の狭間にあるもの
ウィリアム・ユージン・スミス(William Eugene Smith、1918 - 1978 US)
アメリカ合衆国の写真家。マグナム・フォト(Magnum Photos)所属、LIFEの写真家として、また、水俣病の写真は著名。
第二次世界大戦では、アジア圏、沖縄などへ戦争の記録写真家として派遣された。その沖縄戦では、負傷し、2年間もの療養とその後にも後遺症を負った。
このあたりから、事象を追う報道写真といういわゆるリアリズムから、距離を置き、日常の人間と生活、そして、人と社会という関わりの中でのヒューマン・ドキメンタリーを追う事になる。
それは、1枚の「現実である写真」でも、カメラワークで客観視しているつもりでも、カメラマンの主観でしかない現実と編集者の視点、また、観る側にもその主観的な視点があるからだ。
妻のアイリーン・美緒子・スミスとは、共に、水俣の現地に住み込み、チッソ(株)の引き起こした水俣病の取材を行った。
その1972年には、千葉県市原市のチッソ(株)系列の会社のゲート前で、取材中に、暴漢に合い脊髄の損傷と片目を失った。それは、本来のカメラワークには大きな影響がある筈だが、”LIFE”1972年6月2日号に「排水管からたれながされる死」(水俣病)を発表し、さらに脚光を浴びた。
それから、わずか数年後、脳出血の療養中、発作を起こして死去、59才だった。
それらの写真からのメッセージを、まずは、受け取っていただければ・・・
(c)William Eugene Smith
追記:ジャーナリズムに於ける私の責任は2つあるというのが私の信念だ。第1の責任は私の写す人たちに対するもの。第2の責任は読者に対するもの。- ユージン・スミス
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