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秩父のゴッホ 香本博 Hiroshi Komoto
2019年3月30日 10:58
春の朝の空気を感じながらに歩いていた。路の脇には水路があり菜の花が咲きわずかだが、桜の並木のようになっている。薄いピンクのドレスを着て両手を広げているような桜の木があり光を帯びて美しかった。向こうから女子学生が自転車に乗って来る。紅色のスカーフが風に泳ぎかごに赤いバックを入れている。部活に行く少女はこれから少しずつ大人の色香を持つ女性となる。けばけばしい不透明さではなく透
2019年3月29日 09:18
2019年3月27日 18:13
武甲山にぶつかる雲はまるで 釜戸の扉を開いたかのように燃えている。巨大な鯨のようにも見えるし下の影や色の違う地層の形は魚影の群れに見える。約10年前、かまど色の空という題名でこうした雲を描いたことがあり東京都美術館に展示してもらったことがあった。しかし秩父盆地の特別な光の屈折は冬の大気と武甲山を出会わせてドラマを見せてくれるのだろう。本格的な釜戸に これからも出会いたいもの
2019年3月19日 12:50
一年で最も寒い2月 が過ぎて3月・・そして一番待ち遠しい春比喩的に言って、現代の世情は冷え冷えとして2月だ。路はヌードの木々が立ち並ぶ..創造性の無いものに囲まれる町並み以前からタンポポを描きたかった。でも『飾り』や『脇役』としては制作したくなかった。そして『タンポポとはこうなっている』という絵にもしたくなかった。自分が描きたかったイメージとはタンポポの胞子たちが、良い風に乗っ
2019年3月18日 11:18
厚手ワトソン 交響水彩 八つ切りサイズ毎夕同じ時刻になると海岸沿いの場所から海猫たちが群れを成して帰って行く。ヨブ記の中にある記述で創造者が地の基を据えたときに海に対して《ここまで来ても良い、しかし超えてはならない》と命じたとある。鳥取砂丘は海よりとても高いわけではないのに波は目ったなことが無い限り暴走しない。幻想的な日暮れのドラマの中で砂丘に打ち寄せ、帰っていく波が輝