見出し画像

#5 ZONEに入るには?

これ良く聞かれるし、セッションでも取り扱うことが多いのでお伝えしますね。

ZONEの状態とは、個人が高い集中力と生産性を発揮できる状態のことを指します。この状態では、人々は仕事や学習に没頭し、時間の経過を忘れるほどの集中力を持ちます。ZONE状態に入ると、周囲の刺激や気分の浮き沈みに左右されず、タスクに集中できるようになります。

皆さん小さい頃に時間も忘れて何かに没頭したことはありませんか?
友達と野球をやっていたとき。
プラモデルを作っていたとき。
リカちゃん人形でおままごとをしていたとき。
空手の試合でバトってたとき。
受験勉強していたとき。
どうでしょうか?

この没頭しているZONE状態というのはアーティストにとっての「作品作り」には、なくてはならないエッセンスです。
とはいえ、なかなかZONEに入るのは難しいですよね。

ではどうしたらこのZONEに入ることができるのか?

ここではそのヒントになる事をお伝え致します。

「ルーティーン」という動作に隠された秘密


元祖「ルーティーン」五郎丸選手

ZONEに入ったことのある方に話を伺うと、
ZONEに入る前にやっている「とある共通する動作?儀式?」
をされているそうです。
それは何でしょうか?

皆さん一度は耳にしたことがあるかと思いますが、ズバリ!

『ルーティン』

です!

「あ~なんだ~。それは知ってるし自分もやってるよ~。」
って聞こえて来そうですけど、、、(汗)

本来のルーティーンというものは「ZONE」に入る為にあります。

あのイチローもバッターボックスに入るところから
一連の動作を毎回行いピッチャーと対峙します。

ルーティンで有名になったラグビー日本代表の五郎丸選手も
独特のモーションを毎回行ってからシュートをする事で
結果を出して来ましたね。

では、この『ルーティン』をやる事で
どうしてZONEに入りやすくなるのでしょうか。

実はZONEに入りやすくなる為には
2つのポイントがあります。

1つ目は

『自律神経』を整えること。

です。
も~これなくしてZONEなし。

意外ですか??

イチローも五郎丸選手もあの『ルーティン』をする事で
実は「自律神経」が整っちゃうんですよね~。

「自律神経が整う」とは交感神経と副交感神経のバランスが
非常に良い状態の事を指します。

「交感神経優位」になると興奮したり血圧が上がったりします。
逆に「副交感神経優位」になると落ち着いたり血圧が下がったりします。
どちらが優位になっても実は良くなくて、バランスがとれている状態が望ましいと言われています。

ZONEに入っている状態の特徴として、よく挙げられるのは

『全てがゆっくりと感じるので、周りの状況がハッキリと
「冷静」に手に取るように分かっている』

ということ。
「冷静に」というところがミソです。

交感神経と副交感神経のバランスが取れていないと
冷静には絶対になれません。

通常スポーツ選手は試合中どちらかと言うと
「交感神経優位」なので興奮状態にあります。
車の運転で例えるなら高速道路を猛スピードで運転している状態です。
視野も狭くなり周りの様々な情報も見落としがちです。
最悪、事故や怪我をすることもあるかもしれません。

この状態では自分のポテンシャルを
最大限に発揮することは難しいですよね。。。

だから、「ここぞ!」というときには、
その「交感神経」を下げる動作が必要になります。

交感神経を下げるには
「副交感神経」を刺激する動作を行う必要があります。

ここで抑えときたいポイントは2つあります。

・ゆっくりとした動作であること
・一定のリズムで行うこと

『ゆっくりとした動作』ですが、
激しい動作ですと余計「交感神経」が優位になりますので、
当たり前ですが、ゆっくりとした動作で心拍数を下げ、
気持ちを落ち着かせることが望ましいです。

次に『一定のリズム』で行う。
これは人を落ち着かせる効果があります。
例えば、貧乏ゆすり、ペン回し、机をトントン叩く、
ウォーキング、呼吸に耳を傾ける、
などこれらの行為は全て「一定のリズム」を繰り返す動作。
「副交感神経」を刺激する動作です。
お母さんが小さなお子様を寝かしつけるときに
身体をトントンしますよね!
これも副交感神経を刺激することで落ち着かせているんです。


落ち着きたいから身体が勝手に貧乏ゆすりをする。
落ち着きたいから身体が勝手に机をトントンする。
ついついやってしまう行為にはちゃんと理由があるんですね。

ZONEに入るには
『自律神経を整える』ことは心身ともに必須!
ということが少しお分かりいただけましたでしょうか。

そして、ルーティンでのポイント、
2つ目は

『毎回』同じ動作を行うこと。

あのイチローも五郎丸選手も
どんなに調子が悪かろうが、良かろうが、
同じ動作を『毎回』行っています。

これは何故でしょう?

それは一連の動作すなわち「ルーティーン」をする事で、
「とある状態」を思い出し、それを再現しようとしています。
何の状態でしょう??

もちろん「結果を出した時のZONEの状態」です。

いわゆる『身体知』を使って再現しようとしている。
ということです。

・観客ひとりひとりの表情がハッキリと認識できた時のZONEの状態。
・内なる感情が溢れ出し、身体が熱くなり気が付いたら
 とんでもない自己表現をして観客をわかせたZONEの状態。

過去の体験で味わったZONE体験と動作を結びつけているんですよね!
何度も何度もZONE体験と動作を繰り返す事で
強固なルーティンは仕上がっていきます。

以上2つのポイントを踏まえて「ルーティーン」を行うことで
徐々にZONEに入りやすくなっていきます。

スポーツ選手を題材にしましたが
順位や勝ち負けがないだけで「アーティスト」も全く同じです。
ZONEの状態だからこそ、最高のパフォーマンスを発揮できる。
自分もメンバーもスタッフも観客も
「みんな繋がって感じる瞬間」ってありますよね?
その時って最高に気持ち良くないですか?
生きてる!という実感ありませんでしたか?

それを再現しやすくするのが
「ルーティーン」です。

人によって『ルーティン』動作は違いますので、
あなたらしいZONEに入る為のルーティンを是非作ってみて下さい🎵

次回は、『一瞬でZONEに入りやすくなる為のツール』をお伝えしますね!!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?