SIMULATIONふなばし20XX 〜都市構想会議を体験する〜
今回は、街づくりをテーマにしたボードゲームの体験会に参加しました。
今回プレイしたのは、架空都市(F市)を舞台とした市政シミュレーション。その名も「SIMULATIONふなばし20XX」です。
F市の市政担当者になりきり、設定された地域課題に取り組み、最善の都市構想を考えます。
議論やプレゼン(説明)を行う場面が多く、立場が違う人たちで議論を深め合うことの難しさを感じました。同時に、市政に関わることで見える景色もある。それを知る良い機会でした。
主催団体 〜ふなボノ〜
千葉県船橋市を舞台に「地域の未来をデザインする」をコンセプトとした市民団体です。今回のボードゲームの製作者でもあります。
由来は「ふなばし」とラテン語で「良いこと」を意味する「ボノ」の掛け合わせだそうです。
ロゴの中心にあるハートは共感の印で、一人ひとりの共感を集めて、船橋市からボノの輪が周りに広がる様子をイメージされているそうです。ちなみに、ひまわりは船橋市の花です。
前に参加したボドゲ体験会(檀家-DANKA-)の主催団体「UrboLab(うぼらぼ)」から、イベント情報を知りました。こちらも「地域課題」×「ボードゲーム」をコンセプトとしています。
ゲームの流れ 〜地域課題を議論する〜
イベント当日の映像がありますので、そちらをシェアします(詳細はこちらを見るとわかります)。
F市の市政担当(部長)として、地域課題に対して行政判断(結論)を出します。これらの課題の解決数(ポイント)で勝敗が決まります。
実際に配布される地域課題(カード)。自分は企画財政部長を務めたので、この議論では中心人物(責任者)でもありました。
この起案は資金援助の判断がゴールです。費用の1億円は最初に渡された事業を廃止して、調達しなければいけません。断るという選択肢もあります(獲得ポイントは下がります)。
そして、このゲームの肝となるのが、市政判断は議会で承認されなければいけないところ(議会テーブルが存在します)。
主に起案者(今回で言えば企画財政部長)が議員役(数人)の前で説明します。判断に際して想定されるメリットとデメリットも説明して、議員役を納得させないといけません。
棄却された場合は、振り出しに戻ることに。時間制限もあるので、結構キツイです。
ゲームのヒント 〜F市のビジョン〜
事前準備として、チームでF市のビジョンを5分ほど話し合う場面があります。
この時間が重要で、議会で説得する時の判断材料として使います。
ゲームは25分間を市政の5年間として、3セット(2019年〜2034年の15年間)で方針を考えます。人口減少など社会情勢も考慮します。
私たちのチームでは、どの世代も健康で充実感が得られる街という意味で「生涯健康都市」というテーマを決めました。
何でも役所頼りにはせず、民間に移管できそうな事業は市政として廃止する。そうして、資金調達と並行しながら課題を解決していく流れです。
最後に振り返りも兼ねて、F市のキャッチフレーズを考えて、市長役の前で発表しました。
立場を超えて合意する難しさ
今回を振り返り、私たちが知らない市政特有の難しさを感じています。
民主主義では「最大多数の最大幸福」とよく言われますが、それは少数派を切る理由にはならない。
市政(サービス)を受ける立場としては、見落としがちなところかもしれない。少数派を切るだけではなく、その先のケアも考える。想定される全てのカテゴリーに対して、漏れなくです。
事業廃止は必ず損をするカテゴリーが出てきます。生活で困るところの対策はあるのか。議会の質問の多くはここに付随しています。
人にはそれぞれ立場があって、相応の言い分がある。一方で、それを全て聞いていたら、何も前に進まない。常に存在する反対派を納得させるために、妥協することもだいじです。
市政は全ての立場の総意を作る仕事であり、大変なことだと感じました。綺麗事だけでは済まされない。その難しさを攻略するのが、このゲームの醍醐味なのかもしれません。
おわりに
今回登場した、Aデルセン公園(のモチーフであるテーマパーク)は国内の人気ランキングで3位にランクインしているそうです。
アジアで人気のあのテーマパークでも、10位にランクイン。全然知らなかった。嬉しいことですね。
改修工事に1億円投入して良かった(笑)。花が好きなので、絶対に無くしたくない。そう思いながらプレイしてました。近いうち行きたいですね。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。
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