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猫の認知機能を調べてみる 〜note感想文〜
昨日、実家で聞いていたラジオ(bayfm)で紹介されていた話について。大枠では認知科学と呼ばれる脳内の働き方をテーマにした研究の話である。
実はラジオの番組名を思い出せず、後から調べることができないので、記憶の限りで書こうとしている。何卒ご容赦いただけたらと。
千葉大学で行われているプロジェクト
人間の認知機能を知るためには、人間だけに留まらず他の生物の認知機能まで調べていくことがだいじ。確かそんなことを言っていたと思う。
千葉大学の研究室で実際に飼い猫を対象に様々な実験をしながら、猫の認知機能について調べている。そんな話だと記憶している。
比較認知科学というのが専門の研究室のようだ。ラジオで紹介していたのは、動物心理学という分野に近い内容だが、人間以外の動物の認知機能を調べることで、人間の脳の処理機構について理解を深めるというのが、この研究の目的だ。
私たちは、目や耳から外界の情報を取り入れ、思考したり感情を抱いたりします。またその内容を記憶し、これら思考・感情・記憶に基づいて行動します。このような働きは認知と総称されますが、胎児の時から始まり、寝ている時も頻繁におこなわれ、死ぬまで続きます。まるで呼吸のようです。しかし私たちはこの身近な認知の働きの全体像についてまだほとんど理解していません。また、私たちの認知は大変複雑ですが、どうしてこのような複雑な認知過程が何億年もの生物進化の過程で形成されてきたのか、その進化的背景についてもほとんど解明されていません。私の研究領域、比較認知科学はこの壮大な問いに挑む領域です。(千葉大学、牛谷研究室ホームページより)
番組では、実際に調査に参加していただける飼い猫のいる家庭をラジオ経由で募集していた。
人間と鳩の認知機能の差について
ホームページでも紹介されているが、人間の認知機能の代表例として、アモーダル補完と呼ばれる機能が存在している。
下図の左側の絵のように、一部欠けた円と四角形があるだけなのに、背後に完全な円が存在すると考えるように視覚が無意識に補うこと。
人間が3次元の空間でも生きていけるように、意図的に作られた機能と考えられている。
また、人間や同じ哺乳類のチンパンジーにはアモーダル補完が備わっているのに対して、鳩などの鳥類には備わっていないことが判明しているとのこと。
これは鳩の認知機能が人間より劣っているからではなくて、環境に適応する上で別の機能の方がだいじだったからと考えられているようだ。
鳩が代わりに備わっている機能として、アモーダル補完と似た機能のモーダル補完がある。
下図の右側の絵のように、まるで背景に明るい三角形が存在するかのように、勝手に脳内で補完することを指している。
これは、視覚的に不安定な光環境の下でも生き延びれるように、物体の輪郭を上手く検出するための機能だと考えられている。
要するに、異なる環境で生きている人間と鳩で、必要となる機能が異なると考える方が自然だということ。
その違いを見出すためにも、人間以外の動物について認知機能を調べていくことは、重要だという証左だと理解した。
人間の認知も全ては解明されていない
結局のところ、私たちは未だ人間の認知機能の全てを把握したわけではないということ。だからこそ、予想外のことがいくらでも起こる。それ故に、人間という個体を探求するのは面白い。
人類の科学的な研究の歩みは止まらない。全てを知るのは、自分が生きている時代よりもずっと先のことかもしれない。もしかしたら、永遠に解明できないことだと匙を投げてしまうかもしれない。
個人的にはどちらでも良い。不確かさに振り回されることも、人生の面白さだと言うならば、それを今は体感するしかないだろう。
おわりに
今回は昨日のラジオの話題から、個人的に深掘りしてみた。動物の科学というのも面白くて、また猫好きな私としては、この研究の成果を期待したい。
今後もこういうちょっとしたタネから、ブログという形に昇華させていけたら良いなと思う。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。実際は非定期ですが、毎日更新する気持ちで取り組んでいます。あなたの人生の新たな1ページに添えるように頑張ります。何卒よろしくお願いいたします。
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