オリーブの心持

小説、戯言、いろいろ書きます。

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最近の記事

男性の育児休暇をとって2年経った話 3

結婚式のご祝儀をめぐるトラブル 結婚式の前に当時の状況を説明します。 私は実家が関東地方ですが、中四国のB県に住んで働いていました。 妻は中四国のA県に住んでいました。 結婚式は妻の住むA県で行うことにしました。 私の友人はみな関東に住んでいますが招待したら来てくれました。親せきは関東から泊りがけでA県まで来て式に参加してくれました。 関東から来てくれる親せきや友人に全額とはいかないまでも交通費を渡しました。 親せきや兄弟の場合はご祝儀5万円が相場だと思っていたので、兄

    • 男性の育児休暇をとって2年経った話 2

      あっ、最初に断っておきますがこれは創作ではないです。 私から見た事実をつづっています。 書くことで気持ちの整理を行いたい。 同じように悩んでいるかもしれない人にとって少しでも参考になればという思いで書いています。 ですので、これまでの投稿のような、おちゃらけた表現はあまり出てきません。元々そういうの好きな性質なのですが・・・。 子どもが生まれる前の夫婦の関係ではなくなってしまった私たち。 ましてや結婚前の恋人同士の仲睦まじい関係でもなくなってしまいました。 会話はなく、話し

      • 男性の育児休暇をとって2年経った話

        おはようございます。 妻が子どもを出産した日、2021年11月から半年間の育児休暇をとりました。 仕事に復帰して1年半経ちました。 ちらほら読んでくださる方がいて励みになります。 その後について書きたいと思います。 このノートが同じように共働きで育児をしている人の参考になれば嬉しい。 私の育児休暇終了と同時に子どもは保育園に入りました。 生後半年はまだまだ免疫も弱く、様々なウイルスにやられてしょっちゅう熱を出したり、鼻水、せきが続いたり、子どもにとってはしんどい時期です。

        • 男性の育児休暇をとって1年半経った話

          おはようございます。 妻が子どもを出産した日から半年間の育児休暇をとりました。 ちょうど去年の今頃仕事に復帰しました。 いろいろ落ち着いてきたので振り返ります。 このノートが同じように育児休暇を考えている人の参考になれば嬉しい。 【職場について】 小さい職場ながらも福利厚生は役所なみなので。育休取得はしやすかった。 その点では職場の理解に恵まれていたと思う。 営業系の多忙な職場などだったら難しかっただろう。 【なぜ育休をとったか】 共働きで、妻の方が実家の仕事を手伝っ

          久しぶりに投稿!

          久しぶりに投稿!

          風は歌わない

           いつからだろう。神社仏閣で手を合わせて祈る人たちを見ると、面識がないにもかかわらず「その願い、どうか叶ってくれ!」と思うようになったのは。 悩みや願い事の内容が分からなくとも、本人にとって切実であることに変わりはない。  特別信心深い人生を送ってきたわけでもない私が、近所の神社へお百度参りを始めたのは、八年前の春。母親が末期がんを宣告されたときのことだった。再発、持って余命半年、まだ六十四歳だった。家族で闘病生活を支えながら、母は元気になる、奇跡は起こると信じて毎日お参り

          子どもいっき オリンピック編!(3)

          sorosoro終わるか夏休み。 結局、あつ公…いや、あっくんはあやかちゃんにかけるべき言葉を持たないまま、zoomを終えたのでした。

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          子どもいっき オリンピック編!(3)

          ¥100

          子どもいっき オリンピック編!(2)

          まだまだ続くよ夏休み。 あやかちゃんとあっくんのzoomも続いています。

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          子どもいっき オリンピック編!(2)

          ¥100

          子どもいっき オリンピック編!(1)

          いつのまにやらまた夏休み。 あやかちゃんはあっくんとzoomで最近の過ごし方について話しています。

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          子どもいっき オリンピック編!(1)

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          怪電波

                                              「私にとってあなたはラジオみたいな存在なの」  二十五歳の春に恋人のミハルから真顔で言われた言葉は、十年経った今でも僕の心に留まり続けている。 一瞬意味が理解できなかった。 学生時代から付き合い始めて五年、些細な口論が別れ話へと急に姿を変えたのは結婚を視野に入れた同棲を始めて半年が過ぎた頃だった。 いや違う。 別れ話につながるサインはちらちら影を見せていたが、能天気な僕は見逃していただけだった。  学生

          喫茶風呂べいる

           俺は店長。 店を切り盛りしている。 ちょっと変わった名前の店だけど、読めるかな? きっさふろべいる。  先代のころからの名前だから、2代目店長の俺なんかが変えるわけにはいかない。 それに常連もついているし。 名前って結構大事なのよ。 お客さんに覚えてもらって口コミで広めてもらうのが商売の鉄則。 チラシやweb広告なんか今の人たちは見てないよ。  そうそう、YOUTUBEもやってっかんね。 この前なんか従業員の若い子がバズっちゃって、店の前に行列ができててんやわんやだった

          喫茶風呂べいる

          あたしが書店で本を買わなくなった理由

           社会人になって数年間、出版社の営業の仕事をしていた。 出版社の営業の相手は取次と書店だ。新人の私は書店まわりが主な業務だった。 新刊本を営業して注文を取り書店のいい場所に置かせてもらう交渉をする仕事だ。  書店に並ぶ本は取次を通した委託販売制で、出版社は書店に自社の商品である本を置かせてもらっている。 通常は3か月ほど置かせてもらって、売れなければ返品される。 まったく売れなければ一か月でどっと返品されることもある厳しい世界だ。  小さな出版社で歴史も浅く、ベストセラー

          あたしが書店で本を買わなくなった理由

          投函されなかった手紙

           歌が大好きな母だった。パッチワークをしながらテレビから流れる歌謡曲のメロディーに合わせていつも口ずさんでいた。父、母、姉、私の家族四人でカラオケへ行ったのは私が中学生のころ。明るく社交的で歌の上手な母に似ず、内向的で音痴だった私は気恥ずかしかったが、家族で行った初めてのカラオケは思いのほか楽しいものだった。  赤い夕陽が 校舎をそめて ニレの木陰に弾む声 ああ 高校三年生~  母が舟木一夫の「高校三年生」を熱唱していたことを覚えている。中学生時代から舟木一夫のファンだっ

          投函されなかった手紙

          子どもいっき なつやすみ編!

           いつのまにか夏休み。 あやかちゃんはラジオ体操の帰り道、 あっくんと最近の過ごし方について話しています。 「コロナのせいで毎日家にいるの。 プールも、キャンプも、田舎のおじいちゃんおばあちゃんに会いに行くのも今年は諦めた。 もう二度とない、私の8歳の夏はこうして、 ときめきもドキドキもなーんにもなく 終わってしまうのよ」 「うちもそう! どこにも出かけないから家族でボードゲームしたり、 ヨガしたり、 もう100回はしたよ。 僕の8歳の夏は初めて家族と長い時間を過ごすこと

          子どもいっき なつやすみ編!

          文学賞 に入賞した話

           こんにちは。

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          文学賞 に入賞した話

          ¥100

          地金の話

          金の話ではない。 毎月決まった日に口座に振り込まれては来るけれど、いつの間にやら溶けている。 というかいっときのドリームを見るために引き出している。 先週末も競馬ですった。 今週のマージャンで取り返すんだから金の話はもうよしてくれよ。俺は勝つ、俺はカツ、俺は買ってトンカツを吐くまで食らう。 ブツブツ。 そうだ。金がなくて困窮しているという話ではない。 地金の話である。 先日仕事でやり取りしている人と揉めた。関係者が複数になり共に進めている仕事がこんがらがったためだ。いつも冷