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男性の育児休暇をとって2年経った話 3

結婚式のご祝儀をめぐるトラブル

結婚式の前に当時の状況を説明します。
私は実家が関東地方ですが、中四国のB県に住んで働いていました。
妻は中四国のA県に住んでいました。
結婚式は妻の住むA県で行うことにしました。

私の友人はみな関東に住んでいますが招待したら来てくれました。親せきは関東から泊りがけでA県まで来て式に参加してくれました。
関東から来てくれる親せきや友人に全額とはいかないまでも交通費を渡しました。

親せきや兄弟の場合はご祝儀5万円が相場だと思っていたので、兄夫婦には10万円のご祝儀をお願いしていました。
妻は3姉妹の長女で下に次女(A県在住 授かり婚で双子の母 結婚式は挙げていない)、三女(近畿地方在住 独身)がいます。
妻と結婚式の話をしていたら、妻が
「次女夫婦が自分たちは式を挙げてないし、姉妹だからご祝儀は料理代二人分で3万円でいいよね、友達もご祝儀は料理代だけって人多いから、って言ってたよ」
と言いました。

私は耳を疑いました。
私の兄夫婦はわざわざ関東から来てくれて5万円、5万円で計10万円包んでくれるのだから、ご祝儀の金額を3万円ではなく10万円で合わせてほしい、と妻にお願いし、次女に伝えてもらいました。
この時点で私は次女夫婦とは面識があり、普通に話をする仲でしたが数回会っただけで親しいわけではありませんでした。
どんな性格なのかまでは把握していませんでした。

妻が次女に伝えたところ、次女は
「人の家のご祝儀に口を挟むなんてありえない。結婚式には参加しない!」と言い出したそうです。
妻は三姉妹の長女ですが、次女の方が勝ち気で、よく言いくるめられていたようです。
力関係では次女の方が上なのです。
さらに次女は三女を味方につけて振る舞うので、妻は姉妹の中で浮いていました。
妻は次女の機嫌を損ねないように暮らしてきましたが、ご祝儀の金額についての私の一言がきっかけで次女の機嫌を損ねてしまいました。
ちなみに妻は実家の家業を手伝っているのですが、次女も一緒に働いています。
なので、なおさら次女の機嫌を損ねると仕事がしづらいのです。

結局次女の家族は結婚式に参加し、ご祝儀をきちんと払いましたが、終始無言で一言も口を利かず、式が終わるとさっさと帰って行きました。
今思えば、ご祝儀3万円か10万円かなど気にしなければよかったと思います。
もしご祝儀が3万円だったとしても、
あぁ非常識だな、お金がないんだな、しょうがないな、と口に出さず思うだけで済ませばよかったのです。
私がご祝儀に口を挟まなければこんなことにはならなかった、と今に至るまで妻に恨まれることになるとは思いもしませんでした。

きちんと話せば分かってもらえると思っていた私が馬鹿だったのです。
続く

いつも読んでいただき、ありがとうございます。