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ハイクレア城、チャールズ1世肖像画の秘密
2023年10月、ハイクレア城の敷地に足を踏み入れたその瞬間、『ダウントン・アビー』の世界が静かに迎えてくれました。ハイクレア城であり、ダウントン・アビーである扉をくぐるって建物の中に入る。とっても不思議な感覚でした。
ドラマ『ダウントン・アビー』を初めて見た時から、強い印象を持っていたのはダイニングルームを飾るチャールズ1世の騎馬像肖像画。この絵がここまで存在感を放つのは何だろう?と。
私が参加したハイクレア城のガイドツアーでは、3グループに分かれて邸宅内を見学しました。一番に入ったのはダイニングルーム。やっぱりドラマで見たとおり肖像画のインパクトは強い・・・
ガイドの説明によると「この絵はかつて、王の処刑後に丸められ、隠されていた」とのこと。チャールズ1世はイギリス中を内戦で激動の中に巻き込み、悲惨な最後を迎える国王。
アンソニー・ヴァン・ダイクが描いた肖像画は、かつての国王の肖像画というだけでなく、イギリスの激動の歴史の一部としての役割を果たしてきたようです。
実はこの絵画のプライムバージョンは英国王室コレクションとしてバッキンガム宮殿に飾られています。プライムバージョンとは、複数のバージョンが存在する作品のうち、最も古い、または最初の作品として知られているもののことを指すそうです。
肖像画の背後にある歴史を知りたい。そうすれば存在感を放つ理由や、ハイクレア城に飾られている意味がわかるかもと思いました。王室コレクションの絵とハイクレア城ものはよく見るとちょっと違ってます。
さらに同じような絵が他にもいくつかあるなど気になることも出てきました。
ここでは、チャールズ1世の肖像画の背後にある歴史を探り、絵がイギリスの歴史やハイクレア城とどう関わっているのか考えてみます。
そうすると、『ダウントン・アビー』も新しい見え方ができるのかもしれません。
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