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ダイバーシティを知る、学ぶ、実践する -多様な人材が働く組織づくりを目指してー

2024年8月6日、長野県主催の「ライフスタイルに合わせた多様な働き方創出事業・NAGANO DIVERSITY WORK」において、扉となる「ダイバーシティを知る、学ぶ、実践する -多様な人材が働く組織づくりを目指してー」というセミナーイベントにArrowArrow海野が登壇しました。

▼長野県主催webサイト
長野ダイバーシティワーク - ライフスタイルに合わせた 多様な働き方創出事業 (nagano-diversitywork.com)



1.ダイバーシティについて、改めて、知る

今回の「NAGANO DIVERSITY WORK」ではタイトル通り、多様な人たちと働くこと、多様な人たちとの働き方について考える人たちが集まっています。

参加した企業・組織・団体は、業界も様々であり、公的機関・建設業界・サービス業・エネルギー関連・ケア業界・製造業など、まさに多様な背景をもつ方たちが課題意識をもちこの場に来ていただきました。


ダイバーシティとはなにか?という原点を確認するようなインプットや、「ダイバーシティ」という言葉が内包するのはどのような人たちなのか、また働く場所で起こっている現在の課題感など、知識の前提を共有するようなインプットの時間からスタートしました。

2.ダイバーシティについて、学ぶ

次に、ダイバーシティを実際に行動していくときにいくつかのステップがあることについて共有しました。

組織の内部にダイバーシティの観点を組み込んでいく際、組織内に一足飛びにダイバーシティを推進するようなことはきっと難しいでしょう。
ダイバーシティ・多様性について、「知る・理解する」というスタートのステップが必要なのは間違いありません。ダイバーシティという言葉を聞いて、個人ごとに思い浮かべる対象の方々もきっと違うと思います。
女性を思い浮かべる人、子育てや介護などケアと「働く」を並走する人、障害を持つ人、その中でも身体的な障害を持つ人、精神的な障害を持つ人、高齢の人、外国籍の人、なにかの病気と並走している人…
本来であれば本当に多様な状態にある人たちを指し示す言葉でもあります。

そもそも現段階の自分たち組織の中で「どのような多様な人が働いているか」という現状の把握や、それらの人たちがまっすぐに声を出せる状況になっているかどうか対話を通して受容するフェーズが必要になってくるでしょう。
「ダイバーシティの対象となる人を採用したから解決!」ではなく、そもそも現在の組織内で多様な人たちがどれくらいいるのか、声を出せていなかった場合は何故なのかなど、そこにいる全員で考え、対話することが1つの前進なのだと思います。

3.チーム内のダイバーシティを体験する

ワークショップでは自分とは違う対象者の状況・役割・ロールになって考えてもらうワークショップを体験していただきました。


表層では「一緒に働いているメンバー」のそれぞれなのですが、実は見えていない多様さが人にはあります。

目に見える多様な状況のある人と、目に見えない多様な状況がある人が交わったとき、組織の中でどのようなコンフリクトや重なる視点が見えるのかを皆さんと共に深ぼっていきました。

同じチームの中で誰一人状況が同じではなく、個別の事情が発生する中であったとしても、求める働き方の重なりがありえる、ということを共有するワークショップでした。

4. ダイバーシティの意識を、働き方を、社内にどのように拡げていくのか

参加した多くの方に理解が深まったという声を届けていただきました。
一方で、理解から次のステップに向かおうという企業の声も届けられています。

・社内の理解促進
・(社内への)伝え方やどう周りを巻き込んで多様性を伝えていくか
・多様な働き方の利用者のかたよりに対する、社内理解

アンケートより「課題に感じること」

このような方向性を考える経営者や経営層に近い方々が、この考えやアクションをどのように社内に浸透・促進していくことができるのか…
今回の事業はその中で具体的に「短時間で働くための業務の切り出し」ということを実際に伴走支援してもらいながら、組織内に組み込んでいくイメージをもっています。

ArrowArrowとしては、当事者でもある社員の皆さんがそれにどのように呼応していくのか、そして社員の皆さんが自分たちでも創っていけることの実感をどう生み出すことができるのかを共に考えたいと願っています。

長野県産業労働部の皆さま、長野ダイバーシティワーク事務局の皆さま、そしてこの度の事業に参加し関わってくださった皆様、ありがとうございました。

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