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高3・進路
(今回からタイトル変えました。)
進路のことなど高3になるまで全く考えていなかった。
そんな時ある人物に出会い、私は地元の専門学校の受験を決める。
親からは反対されなかった。
それもそのはず。学費はクソ安いし、そのクソ安い学費すらも私が払うのだから。
午前中は働いて、午後は勉強。
夕方から夜までまた働いて、帰宅して勉強。
というスケジュールになる予定。
何か大きな野望があったわけではないが、学校さえ出れば「ちゃんとした大人」になれると思った。信じて疑わなかった。
ちゃんとした大人というのは、そのへんにいる(普通の)大人のこと。
ちゃんとしてない大人というのは、うちの母のこと。
母より早く結婚して、母より早く子供を産んで、ちゃんと一軒家を買って、母より立派なちゃんとした大人になってみせる。
見せつけてやる。
まわりの子で、家が公団ですなんて人はほとんどいなかった。
普通の大人は、子供が高校生になる頃までにはとっくに家を建て終わっているらしい。
ちなみに田舎なので当時マンションはなかった。
だから、一軒家を建てるというのは大きな目標の一つだった。
そしてなぜか結婚願望があった、というよりは、親にできて私にできないことなど何一つないはずだし、それを証明したいと思っていた。
私の高校もバカだし私もバカなので、猛勉強した。その専門学校を受けるには圧倒的に数学力が足りなかったので、先生が自主的に夏休みに課外を組んでくれた。
受験希望者は大勢いたが、夏休みが終わる頃には3人になっていた。
そして受験、倍率は高かったがなんとか(?)合格。
春からは専門学校生になる。家から通える距離。
(家から通えない学校に行かせるつもりはないと言われていた)
とはいえクソ田舎。電車もバスもあるが立地と本数的には無いのと一緒。
移動手段についてこれまた揉める。