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ギター発表会での大失敗④
↑③の続きです。
リハーサルの時点ですでにあがり症の症状が出てしまい、それを落ち着かせる時間もないまま、本番を迎えることになってしまいました。
しかも毎年、ギターの私がトップバッターなのです。
もう、緊張MAXのパニック状態です。
全てを投げ出してその場から逃げられたら、どんなによかったか。。。
私の様子を見ていたギターの先生には、
「今までにないぐらいものすごく緊張していて、、、指が全く動かないんです。なのでちょっと本当に無理かもしれません」
正直にそう伝えました。
先生は、
「大丈夫!動いてたよ!」
と励ましてくれました。
(違うんです、、、技術云々の問題ではなく、心の問題なんです!!)
内心ではそう叫んでいましたが、言えるはずもありません。
演奏前に、歌の先生が全体に向けてウォーミングアップの発声練習を行ってくれるのですが、
「皆さんかなり緊張されてるようなので、、、とにかく叫びましょう!」
と、なんともありがたい機会をくれました。
このチャンスに、ここぞとばかりに「わーっ!!!」と叫びまくりました。
でも私の緊張は、もはやそれぐらいではおさまらないレベルにまでなっていました。
そして、ついに発表会が始まってしまったのです。
トップバッターの私は、恐る恐る先生や生徒さんたち数名の前に座ります。
心を少し落ち着かせようと、発表曲への思いについて話し始めました。
不思議と、こういう時は別人のようにすらすらと言葉が出てくるものです。
皆さんうんうんと頷きながら、聞いてくれていました。
そして曲紹介が終わり、いよいよ演奏スタートの時間に。
演奏の前に、
「すみません。今日はリハーサルをしたのですが、緊張のあまり全く指が動かなくて、、、なので弾ける自信がありません。お聞き苦しいかと思いますが、一緒に歌を口ずさんでいただけると励みになります」
と伝えてから弾き始めました。
このあと奇跡が起こり、なんと嘘のように指が動き始めてすらすら弾くことができ、終わってみれば大盛況の大成功!!
、、、そんなドラマのような展開になるはずもなく。
↑のような散々な結果に終わりました、、、
指を動かしたい!!と思って力を入れれば入れるほど、まるで金縛りにあったかのように、ガチガチに固まった手はどんどん言うことを聞かなくなりました。
こんな事態にさらされていることへの戸惑い、
一部始終を見られている恥ずかしさ、
弾きたいのに弾けない悔しさと腹立たしさ、
色んな気持ちがごちゃ混ぜになって、頭から足の先まで全身がカーッと熱くなりました。
自分の出番が終わったあとは、他の生徒さんの頑張っている姿、そして講師陣の熱のこもった素晴らしいパフォーマンスを茫然と眺めていました。
正直、この場から消えてしまいたかった。
幼稚園の懇談会でも、こんなにひどい状態を人前で晒したことがありません。
それどころか、緊張してガチガチになりながらも症状をごまかしながらなんとか発言してきたので、あがり症であることを伝えても「そんな風に全く見えない」とずっと言われてきました。
だから今回の一件は、私にとっては
初めてあがり症の症状を人前で完全に晒してしまった
隠してたことがバレてしまった
人生初めての、そんなショッキングな体験になりました。
気づけば4回になっていたこのシリーズも、次回で最後にしようと思います。
ここまで読んでくださり、ありがとうございました。