理想のタイプは「図書館みたいな人」って答えよう!
「図書館の魔女」(高田大介著)を読み終えました。
原稿用紙3000枚分をかけて紡がれた物語の旅を終えた者だけが感じることができる幸せと、一抹の寂しさをかみしめております。
「精霊の守り人(上橋菜穂子)の世界に京極堂(京極夏彦)が混ざってる」
読み始めたときの最初の感想ですw
図書館の魔女、マツリカが、その知識見識のありとあらゆることを語りに語ります。途中で理解が追い付かなくなり、むずかしい言葉が次々と出てくるので、分かっているかといったら分かってないまま読み進めてるのですが、「それもまたよし」とさせる力があるんですよね。
それはひとえに、作者の「言葉」に対する熱量が半端ないから!
「言葉を理解する」というより、「言葉を感じる」
意味は重要なんだけど、それがすべてじゃない。脳よりも雰囲気とか気配とか五感が先にキャッチしてるよう。
意味不明の怒涛の言葉による瞑想読書ですね、これは。
そもそも、なんで「読んでみたいな」と思ったのかと言えば、「図書館」に「魔女」というおいしそうな匂いがプンプンするタイトルの今作を、本のスペシャリストが「イチオシの1冊」としてあげていたからです。
知的好奇心+ファンタジー&スケール大きめ大河ドラマ風仕立て
贅沢なメニューでございます!
主人公のマツリカは、図書館のごとくその膨大な言葉をその身に宿し、図書館のごとくそれをみずから発することのない魔女。
言葉は意思伝達の手段なんじゃない。言葉こそ意思、言葉こそ「私」・・・・・・
マツリカのセリフが刺さります。
ああ、そうか。だから「言葉×香りのアロマセラピー」なんだ、きっと。
読んでる間のこの3週間、私はずっと幸せでした。これから読めるなんてうらやましい!
「理想のタイプはどんな人?」という質問に、これからは「図書館みたいな人」って答えようと思った1冊ですw
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