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自転車に乗って

今日は少し肌寒い日となった。

夏の残暑が終わり、秋が迫っている。暑さが和らいだ日は、朝からウキウキするものである。サラッと起きて朝の準備をし、洗濯が終わるのを待ちながら今日何をするかを考える。なんとも贅沢な時間。

私は休みの土日のどちらかは、散歩か、自転車を乗ることを決めている。流れる景色を見ていると、心が落ち着いたり、考え事が捗ったりするのである。知らない道を通る時のワクワクする感覚もたまらない。

散歩と自転車はどちらも良いところがあるが、自転車は、遠いところまで行けること、坂により進み方に緩急があるので体も退屈しないことが良いと思っている。

今日はせっかく涼しいので、自転車にして、頑張って坂道の多い道を走ろうと決めた。

前回に自転車に乗ったのは1ヶ月ほど前、夏真っ盛りの時だった。今日、柔らかい日差しを受けながら自転車に乗ると、景色がガラッと変わっていることに気づく。

まず、紅葉が始まりかけている。

桜とハナミズキが色づき始め、欅が色づきそうな気配を見せている。私の中で、紅葉の順番としては、桜、欅、紅葉だと認識しており、現在すでに第一段階まで来ていることを知る。もう紅葉が迫っているのだ、と嬉しくなる。

そして、秋の花が世代交代している。

至る所で金木犀の香りがし、コスモス、尾花が咲いている。芙蓉、百日紅はもう終わりかけ、千日紅はヨーロッパの兵隊みたいに上へ盛り上がってきてしまっている。萩が小さな豆をつけたり、ハナミズキが足小指のしもやけのような赤い実を付け、着実に冬の支度をしている。花の見れる時期もあと少しだな、と少し寂しくもなる。

そんな木や花を見たり、ヒヨドリの鳴き声を聞いたり、犬を連れて散歩している小学生を見たりしていると、本当に穏やかな時に生まれたな、と実感する。

到着地はよく行く河川敷である。浅い水が広々と流れる川で、見晴らしが良い。一枚写真を撮ってから、帰る。

リフレッシュ終わり。
明日からまた仕事である。

がんばっていきまっしょい。

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