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支援でイライラするのは、自分自身が原因という考え

 

先日のツイート

先日、私はこのようなツイートをしていました

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情報収集のため、日々Twitterを覗いていますが、ASDのお子さんを毎日支援をしている保護者さんたちのTwitterには、助けとも呼べるようなツイートが数多く投稿されています。

 

その中でも、「子どもが〇〇できなくてイライラしてしまう」とったような内容を見ると、日々頑張っている保護者さんたちの様々な思いが込められており、私としても何とかしてあげたいという気持ちになってしまうほど、心を動かされているような状況です。

 

しかし一方で、このイライラの原因は何なのか?

というのも考えさせられます。

 

なぜイライラしてしまうのか?

子どもが自分の思い通りに行かないからなのか?

 

そういった考えもあるかもしれませんが、私としてはイライラしてしまう根本的な原因というのはツイートした通り、

①その子に対する期待

②ASDに対する知識不足

③その子に対する特性理解の不足

 

であると思っています。

 

というよりも、このような考えをすることで、支援者としてはより一層客観的に物事を見られるようになり、質の高い支援になっていくと思っています

 

といった私の考えのもと、今回はこのツイートについて深掘しますので、順番に見ていきたいと思います

 

①その子に対する期待


 これは、ASDうんぬんではなく、人間誰しもの怒りの原因はこれだと言われています

 

怒りというのは、期待の裏返しです。

 

「これができるようになってほしい」

 

「前できていたから、これからもできるだろう」

 

といった、自身の中で考えている期待が思い通りに行かないと、それが怒りに変わるのです。

 

 

なので、もしも怒ってばかりだなと自分で感じるようになったら、まずはASDの方に対する期待のハードルを下げましょう

 

いきなり期待をしないというのは、またそれは別の話であるので、まずは期待するハードルを下げるという考えからはじめてみてください

 

 

②ASDに対する知識不足

 

これも重要です。

 

ASDのお子さんは、何かしらの障害を抱えているわけです

 

たとえ、表面上、会話もたくさんできて相手の話を理解し行動できているようなASDのお子さんがいたとしても、その行動の背景にあるASDの障害特性を考えていかなければいけません

例えばASDの受容コミニュケーションの特性では

「字義通りに解釈する」

「うまく関連付けができていない」

といったものがあります。

例えば字義通りに解釈というのはそのままで、言葉そのままで解釈をしているということであり、日本人独特のお世辞や社交辞令も処理が難しいということなのです。

 

「また今度遊ぼうね」

といった言葉があった場合、

普通であれば、お互いに都合のつく日があれば連絡を取り合い、よければ遊ぶといったニュアンスですが、

ASDの方の場合、「また今度」という言葉が気になり、いつ遊ぶのか?を再度確認し具体的な日程を設定するといった行動を起こすかもしれません

 

こういったようにASDの障害特性は様々あり、それら特性が色濃く見られるからこそ、社会的な生きにくさというものが出てくるのです。

 

それら特性を理解することで、なぜその子がそのような行動を起こしたのかが、納得することができます。そうなると、見方は全然変わるでしょう

 

ASDの特性に対する知識がないだけで、自分の今までの経験だけでしか判断がすることができず、「嫌いなんだ」「反抗期だから」「飽きたから」といった真の意図というのはわからなくなりますので、この部分も大事であります

 

 

③その子の障害特性に対する理解の不足

 

②のASDの知識不足に関連し、その子自身のことについての理解となります

 

ASDの障害特性について触れましたが、全てがみんな同じような障害特性を持っているわけではありません

 

複数の障害特性にもそれぞれ、強弱があり、それらが複合的に混ざりあい、その子自身の特性というものが出てくるのです。

 

ですので、「この子はASDだからこうだよね」といったようにASDのくくりとして断定的に決め付ける人がいますが、それは間違っています。

 

それよりは「そういった特性を持っている人もいるが、あまり見られない人もいる」の方が正しいのです。

 

そもそもスペクトラムという意味を考えてみましょう

 

スペクトラムというのは、連続体 ということです。

つまりは、障害の特性が連続的に見られているということなので、0か10ではなく、0〜10のどれか。ということなのです。

 

なので、ASDの障害特性を知った上で、その子自身は何が得意で何が不得意なのか、というのを把握していきましょう

 

それにより、その子に対する期待値というのも考え直せると思います。結果として支援者自身の支援中のイライラというのは減少することでしょう。

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