卒園式の保護者代表あいさつを中国語でやりました【全文掲載】
こんなテーマ、ニーズがあるかわかりませんが…(笑) 自分がアレコレ考えてやった記念と、いつかどこかで誰かの役に立つかもしれないという恩送りの思いで、noteで残しておくことにしました。
ご興味ある方、必要に迫られた方、読んでいただけると嬉しいです^^ (長くてスミマセン)
台湾の幼稚園で保護者代表になったいきさつ
台湾在住5年半の我が家では、先日次男が台湾の幼稚園を卒園しました。
通っていたのは台湾の私立幼稚園で、日本人駐在員家庭や日台国際結婚の子供が多く、園児の1/3くらいが日本にルーツがあるような園です。
園の先生は全員台湾人ですが、各クラスに1人は日本語を話せる先生がいて(といっても子供と少し会話できるレベル)、日本の幼稚園で扱う歌や季節の行事もたくさん取り入れたり、卒園式も日本のカレンダーにあわせて3月に実施したりと、日本との関わりを大切にしてくださる幼稚園でした。
その幼稚園には系列の託児施設もあって、次男は1歳で入園。卒園まで5年間お世話になりました。
駐在員家庭の子供に関していうと、それだけの期間を同じ園にいるのはあまり多くなく、次男のクラスでは日本人15人中3人しかいませんでした。
そんな訳で、1月、卒園に向けた保護者の係決めの会で(台湾でも卒園対策係というのがありました)担任の先生から「日本人代表で挨拶して欲しい」と頼まれた時は………… まあ、覚悟もしていたので、もちろん快く引き受けました(笑)
代表に決まったのは1月、でも実際に動き出したのは1週間前。「どうしようかな~」と思うだけで完全に後回し。で、1週間前にさすがにマズイと動き出して、一気にやったことを今回公開します。
自己満なnoteではありますが、同じく台湾で別の幼稚園に通う友人が「卒園式の代表挨拶になっちゃった、どうしよう…」って本気で悩んでいたので、もしかしたら誰かの役にたつかもしれないと思い公開することにしました。
あいさつ文作成でやったこと
あいさつの主旨
この幼稚園のあいさつはよくある『謝辞』ではなく、式次で『園長先生の開会のあいさつ』のすぐ次にやるだけあって、本当に『卒園生の保護者代表のあいさつ』でした。なので、園児へのお祝いと先生方への御礼どちらの要素も必要でした。(過去もそんな感じだったみたい)
考え方
日本人代表として”日本語と中国語を両方”話す必要があったので、まず日本語で文章を作り、それを中国語に翻訳しました。
文章作成にあたり注意したこと
卒園式の挨拶って、検索すればいくらでも例文がでてきますよね。もちろん、私もそこから拝借もしました。
でも、聴き手のほとんどが「難しい日本語を知らない」子供たちと台湾の方々です。よって、出来るだけ平易な文章で、「日本語が少しわかる台湾人の先生に伝わる表現」を意識してつくりました。(なので、よくネット上にある例文と比べるとだいぶ簡単な内容だと思います)
翻訳はどうしたか
はじめから翻訳サイトでは無理だろうなって思っていたので、私は翻訳できる人を探してお願いしました。
彼女(台湾人)から「日本人はいちいち文章長いよね!」っていわれていたので…、私の日本語挨拶文を「中国語レベル初級でも読みやすい表現で、できるだけ短く簡単にしてほしい」とお願いしました。
実は、NotionAIでも試しましたが、直訳すぎて「これ、本当にあってるの?自然なセリフなの?そもそも、自分で読むの辛いな…」て中国語だったので、私はやっぱり人による翻訳をお願いしました。
noteに掲載したのは、こちらの中国語の方を残しておきたかったからです。自分で訳すと、ガチガチのなんか変な中国語になっていたでしょう。もっと自然で、こんな言い方でいいんだって思えたのは、やはりプロの仕事だと思いました。
全文公開
日本語Ver
中国語Ver
文章作成後はどうしたか
この時点で卒園式前日の夜なので…(汗)、数時間でやれることをやったというレベルで紹介します。
①ピンイン振り
翻訳してもらった中国語にピンインを振るのにこちらを利用。
文章を段落ごとにコピペして、出たピンインをDocumentに貼り付けて読みやすく体裁を整えました。(もっと簡単な方法があったかもしれないけど、それどころじゃなかったw)
②音声練習
こちらがすっごい優れモノで、中国語でも読み上げてくれたんですよね。
無料プランでも充分で、速度も声の好みも選べて、音声ダウンロードもできました。暗記する必要はないのですが、読みづらい箇所は何回も聞いて、リズムを覚えるようにしました。
③あとはひたすら読み込む
はい、あとはひたすら何回も読んで、つっかえる箇所や発音が難しいところをできるだけ滑らかに話せるよう練習しました。
果たして本番は…?
中国語の出来はどうだったか?と聞かれたら、あちこち間違えたし、そもそも伝わったかどうかだいぶ怪しいです(涙)
でも、先生方からは「感動した!とっても良いあいさつをありがとう!」といってもらえたし、日本人保護者の皆さんからは「すごい!とても良かった!」といってもらえたので、まあ内容はともかく、任務は果たせたのかなと思っています。
終わってみての率直な感想は、「文章作るのは大変だけど、この役割は実はとってもオトクなんじゃない?!」ってこと。
たとえ中国語が間違っていても、外国人がその国の言語で一所懸命スピーチしてくれる姿を見るだけで嬉しいと思うんです(私が逆の立場ならそう思う)。
それに、同じ日本人同士でも、みんなが極力避けたいスピーチを引き受けてくれるだけでありがたいし、しかも中国語で話しててなんかスゴイって思えるし(中国語が得意でない限りは何を言っているかよくわからないしw)。
涙が出るような感動的な挨拶とかではなかったけれど、任務を全うできたこと、そして、まわりの人に喜んでもらえたってことで、保護者スピーチっで案外役得かもしれないなって思いました。
そんなわけで、(中華圏在住の方限定ですが)在園期間が長いとか、日本人が少ないといった理由で、卒園式の保護者代表挨拶を『中国語で』任されて困っている方がいたら、例文のひとつとしてご活用ください(^^)
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