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『正義の教室』感想 日本人必読!あなたに足りないもの。

この本を読んで特に心に刺さったことがこの2つ。

①他人・社会の善いではなく、『自分の善い』を目指せ。

②『自分の善い』を他人に強制するな。


自分の善い。

「もし僕が「正しい」「善い」「美しい」と自分で思うものを、他人の顔色を気にして目指さないのだとしたら…僕はいったい何のために生まれてきたというのだろう。」

特に日本人は、自分が他人の顔色を気にしながら生きていることすら、気が付いていないのではないかと思う。「これが好き」といっても、その「これ」は、他人から変だと思われないものから選んでいる。私の母も、「これが好き」と言った時に「なんで?」と理由を聞くと、すごく嫌な顔をされる。母の昔話を聞いていると、自分で自分の事を決めたことがないのでは?と思う。習い事から学校、仕事、結婚相手まで全て祖母の許可が必要だったから。

幼いころから訓練していないと、本当の自分を探すのって、一番難しいことなのかもしれない。日本の同調圧力は、かなり多くの「自分の善いが分からない人」を創り出してるんじゃないのかな。

素直に善いと思ったことを、善いと言えないって本当に悲しいことだけど、世の中にはそんな人で溢れてる。


『自分にとっての善い』を他人に強制するな。

私にとって、これが本当に難しい。私はつい、自分の意見を強く持ちすぎる。特にその人との関係が近ければ近いほど。例えば先ほどの「母が自分の意思を持っていない」ということに関しても、少し前の私は「なんで自分の意見も言えないの?」と母を責めてしまったこともあった。

でも、人それぞれ「善い」というのは違うわけで、それを受け入れることも大切なのだと思う。例えばこの本には、「挨拶を返さなければいけないというのは、自分が生きる社会システムの価値観である」とあった。「挨拶は返すのが当たり前だ」ではなく、「挨拶を返すも返さないも、その人の自由である」ということだ。人によって、挨拶に対する価値観が違うのだ。そう考えれば、すごく心が楽に生きられるんのではないか。


他人の善いを歩まないために。

今後は、他人の違う価値観を受け入れつつも、自分の価値観と合う人だけとプライベートでお付き合いしていこうと思う。そして、自分の中にある「善い」に素直に生きていきたい。まずは、自分の好き・嫌いに正直になり、理由まで言えたら最高かも。




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