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お国が必死になって自主返納を呼び掛けていますよね。本当に高齢者の事故は多い。病院に通院してこられる90才を越えた患者さんのマークⅡなんて、駐車で当てまくっていて外装は原形をとどめていない。しかし、奇跡的に動いているので、89才の奥さんと一緒に毎日ドライブがてら病院に来られる。雨の日も風の日も。スタッフよりも勤務率がいい。はたから見ていても、危なっかしくてどうしようもない。そんな必殺ドライバーが世の中には溢れかえっているのだ。 さーて今日の主役Sさん。 耳が聞こえにくくなっ
健康について考えるとき2人の患者さんの顔を思い出す。 もう20年ほど前になる古い話だ。当時病院はまだ、喫煙者天国だった。入院病棟や待合室、はたまた、ナースステーションどこでも喫煙可能。患者さんたちは売店で好き好きのたばこを購入して病棟に設置された灰皿の前でたき火のようにタバコを吸いまくっていた。 一人目の患者さんは、90歳近いご高齢の大姉御様。なぜ、大姉御だというと、お年もさることながら、しぐさと言うか、心意気と言うか、風貌と言うか、とにかく、姉御なのである。一挙手一投足
あれほど言ったのに。しなかった、結果と言えば結果。しょうがないとも思うが、人間、楽したい方を選んでしまうのが性と言うもの。 皆さん、ゴムを舐めていませんか?ゴムは大事ですよ~。 カツカツと音が鳴れば、その合図。替え時です。注意一秒怪我一生。 杖先のゴムはちゃんと変えましょう。 劣化したゴムを使い続けていると転倒して、骨折しちゃう。 認知症の原因の第三位が骨折。 年取って、こけたら、こっちの世界に戻ってこれなくなりますよ。注意しましょう。 日ごろから、口酸っぱく言
障害を負われた患者さんのご家族に病気の特徴や特性、生活上の注意点や工夫を我々理学療法士は伝えるというお仕事がある。 例えば、 「家の上がり框に手すりがあると便利ですよ。」 「お風呂は手すりだけじゃ心もとないので、こんな道具を使いましょう」 「外を歩くときはこんな道具が〇〇さんにはあってますよ~」 等々 起き方から話し方聞き方に至るまで、その患者さんが便利にかつ身体能力が落ちないように、ご家族に伝える。 このことは「家族教育」「家族指導」等の言葉で表されることが多い。
介護業界で言われている一つの言葉がある。 「小さな親切。大きな下心」 解説しよう。 「やりましょうか~」「お手つだしますよ~」「もう年なんだから無理しない方がいいんですよ~」 と高齢者を甘やかすだけ甘やかすとどうなるか。 高齢者はあっという間に介護度がどんどん重くなっていき、ついには寝たきりになるのです。 そして高齢者が寝たきりになればなるほど、介護施設や介護事業所はどんどん儲かる。介護保険はそういう仕組みになっているのです。 なので優しい言葉で、高齢者を甘やかす
子供の頃から死を見慣れている。幼少の頃、小児病棟で入院生活を余儀なくされていた。昨日まで一緒に遊んでいた子が今日はICU。数日後には家族が泣きながらわが子の病室を片付けていく。他の子供の親たちは、「次は我が子かもしれない」と恐怖を顔色に滲ませて、お悔やみの言葉をそっとかける。 そんな光景が毎日のように繰り広げられていた。時が流れ、私は幸いにも命をつなぎとめることができた。 何の因果か、私自身が病院に勤める事となり、毎日のように人の死と直面している。何十年と寝たきり生活を余
理学療法ってなんだかよくわかりませんよね。何してくれる人なの?どんなことしてくれるの?って感じですよね。なので、今日はちょっとその一例をご紹介。 うちのオカンは、バリッバリのアスリートである。朝からカメハメ波!!っとフラダンスを踊り狂い。昼からはよさこいダンスでダンシング。ダンシング。夜は、プールで何キロも泳ぎまくる。 気が向いたらお仕事なのだ~。っと金儲け。そんな毎日なのでございます。 そりゃ、もう前期高齢者なのですから、それだけやりゃ、ちーっとは、体がおかしくなるのも
「諦めたらそこで試合終了ですよ」 かのホワイトヘアーデビル。安西光義先生のあまりにも有名なお言葉だ。 そして私が患者さんに幾度となく繰り返してきた「言の葉」。 患者さんたちに安心してもらえるように、希望があるとわかってもらえるように、自信に満ちた顔と声で話す。 そんな自信に満ちた表情の裏では「本当にこの治療法は大丈夫なんだろうか?」「治療効果が現れるのが8か月後って論文には書いてあるけど、本当に8か月後に治療効果が現れてくれるのだろうか?」と、疑心暗鬼の気持ちが渦巻いて