![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/154428117/rectangle_large_type_2_a28c699ad35ea576f8dd2c9a27a9cf86.png?width=1200)
【派遣を検討中の方へ】はじめての派遣記録
こんにちは。
8月から派遣として働き始め、約1ヶ月が経過しました。
ちょうど仕事にも慣れはじめ、先日給料の支払いもされたところです。
まだまだ派遣としての経歴は短いですが、働き方や生き方に悩み、アラフォーにしてほぼ未経験職種で「派遣」をはじめて感じたことや考えたこと、労働環境や正社員との比較、給与のことなどをまとめていきたいと思います。
「現在派遣を検討している」
「派遣って実際どうなの?」
と思っている方向けの記事です。
まずは、簡単な自己紹介とこの記事が向いている方についてお話しします。
【作者プロフィール】
⚫︎一人暮らしのアラフォー
⚫︎10年以上正社員として働くが、「生きづらさ」を感じて正社員を諦めた
⚫︎医療系の資格持ち(派遣とは全く関係ない)
⚫︎人付き合いが苦手なコミュ障
⚫︎会社に依存しない働き方を模索中
【この記事向けの人】
⚫︎派遣経験のない方
⚫︎正社員以外の働き方に興味のある方
⚫︎未経験職種での派遣を検討中の方
⚫︎コールセンター系での仕事について知りたい方
⚫︎「黙々・コツコツ仕事」「データ入力」系の仕事に興味がある方
簡単にまとめるとこんな感じです。
なお、作者が正社員ではなく派遣を選んだ理由についてもう少し詳しく知りたい!
という方はこちらの記事をどうぞ。
プロフィールにも書いていますが、わたしは医療系の資格を持っています。
大学も専門の学科で学び、就職当時はなんの疑問もなく「一生この職種で生きていく」と思っていました。
国家試験には時間を費やしたけれど、大病院でなくクリニックに就職したわたしは一般的な「就活」の苦労も経験していません。
就職してからも「他の生き方」に関してはなんの勉強も自己研鑽もせず、アピールできるような資格も特技も、人間性もありません。
30歳を過ぎて「医療職」を諦め、数多の選択肢が存在する転職活動に一人放り出されたのです。
そんなわたしが、
「一般企業の正社員」を経て、たどり着いたのがいまの「派遣」での働き方です。
字面だけ見ると転落人生のようですが…。
(確かにある意味そうかもしれない)
逆にいまの方が自分の「生き方」や「将来」についてしっかり考えるようになったと思います。
正社員の頃は疲労やストレスで休日も何もする気が起きず、ただ思考停止して日々を繰り返していました。
それでもある程度の生活が保障されるのが正社員の良さでもありますが。
少し話が逸れましたが、何が言いたいかというと、
それでもちゃんと「生きていけてる」ってことです。
働き方についても多様化の進む現代社会。
わたしの経験が誰かの参考になればと思います。
※※注意点※※
⚫︎【考察3】以降は有料記事になります
⚫︎文字数多いです(約13,000文字)
⚫︎守秘義務のため、詳細な業務内容は書いていません
(求人との相違や職場の雰囲気メイン)
やっとここからが本題です。
内容については下記の目次にて確認できます。
【考察1】派遣会社について(入社前)
①仕事を見つけるまでの過程
通常派遣会社といえば、
[登録]→[相談/面接]→[紹介]→[職場見学]→[採用]
のような流れが多いのではないかと思います。しかしながら、わたしの場合は少し違います。
[ネットの求人で仕事を見つける]→[(派遣会社との)面接]→[採用]
こんな流れでした。
つまり、派遣で仕事を探すというより、探した仕事が派遣だった、という感じです。
求人の内容しか見ていないため、面接の時は派遣会社のことはよく知りませんでした。(おバカ)
また、職場見学もなしです。
職場見学については企業先の意向があるのかもしれません。
以前勤めていた企業では、採用前に応募者と派遣会社の方がたまに見学に来ていました。
実際の就職までの過程はこちらです。
⚫︎ネットで求人検索
(ポイント:気になる仕事は他の求人サイト、会社HPや転職サイトの口コミで検索)
⚫︎この時点で派遣先(会社や勤務地(建物)、職種、業務内容の見当をつける)
⚫︎派遣会社のHPから応募
⚫︎当日中に「面接予約」メール着、翌日で予約
⚫︎面接までにWEB上に履歴書等を登録、会社指定の適性検査を受ける
⚫︎派遣会社とのオンライン面接(1時間程度)
⚫︎3営業日以内に採用に連絡あり
⚫︎企業へ派遣前に一度説明会
⚫︎派遣先の企業にて勤務
反省点は以下の2つ。
①派遣会社の比較をしなかったこと
同じ求人でも派遣会社によって時給が違う可能性があります。
また、福利厚生の内容や保険料も変わってきますし、サポート体制も会社それぞれです。どうせ同じ求人ならば、より良い条件の会社を選べばよかった、と思います。
あと、企業と派遣会社の関係も大手の方が強そうなイメージがあります。
②応募内容だけでなく、派遣会社のことも調べておく
これはわたしがバカなんですが。
HPで派遣ではなく、契約社員と書いてあったので直接雇用の契約社員だと思っていました。なので、面接で「うちの会社を選んだ理由は?」と聞かれても、よく知らないし、「条件が合っていたので…」としか言えなかった。(正直落ちたと思った)
②面接の内容
わたしは今回が四回目の転職、採用前に一年以上の無職期間があります。
また、二度目の転職以降、退職後に少なくとも半年の無職期間があるため、そのことについて質問があることは想定していました。
そこに関しては全くの嘘ではないけれど、きっかけのひとつ(家族や自身の病気、最後に関しては期間を決めて好きなことや文章を書いていたと開き直った)をそれらしく話しました。
でも、正直その部分はそこまで面接官の関心が強くなかったと思います。
(堂々と当たり前のように話すことがポイント)
わたしがより強い関心を感じた点はこちらです。
①求人と実際の業務内容の相違について了承できるのか
求人にはデータ入力とあるが、実際はチャットオペレーターで顧客対応メイン(電話なし)
②過去の勤務実態(出勤率)
③フルタイムかつ長期(1年以上)勤務できるか
④残業可能か
①については予想と違いましたが、前職で電話対応(コールセンター)は懲りていたので、電話がないならば許容範囲としました。
②については、あまりに自己アピールがなくて「無遅刻無欠席」みたいな小学生のようなことを書いていたんです。
実際に休みの連絡をすること(電話)が嫌で、風邪で休んだことも数えるほど。
遅刻は基本したことないです。(台風で出勤が遅れたとかはある)
それが想像以上に相手の関心をひきました。
これは実際に勤務してわかったんですが、普通に数日で来なくなり辞めた人がいたので、相手にとっても重要ポイントだったのでしょう。
ちなみに、少し前に医大勤務の知人と話をしたのですが、最近後輩の履歴書の添削をしているらしく、方向性のズレたアピールより勤怠がしっかりしている方が個人的にはポイントが高いと言っていました。
③④に関しては、正直…
「はい」と答えないと落ちていたと思います。
わたしの中では「派遣」=「定時」のイメージがあったので、まぁトラブルとか仕方ない時はいいよ、という意味で「はい」と答えました。
そうすると、具体的に「どれくらい許容できるか」と詰めてきたので、ちょっと怪しいなとは感じました。
他に聞かれたことは
⚫︎志望動機
⚫︎自分の性格をひと言で表すなら
⚫︎今までの仕事で一番嬉しかったこと
など一般的なものでした。
あまり難しいことを聞かれたわけではないですが、少なくこと数回はきちんと口に出して答える練習をしておく方が無難でしょう。
③採用連絡について
採用であれば3営業日程度で連絡予定でした。
わたしは土日を挟んでいたため、実際には5日ほどかかりました。
正直、実際に採用の場合はもっと早い段階で連絡がある人が多かったため(ネット調べ)、半分落ちたと思っていました。
連絡を受け、そのまま採用に承諾。
入社日や事前説明会の話を聞き、2週間後には就職することが決まりました。
【考察2】入社後に感じたメリット・デメリット
次に、実際に就職してから感じた「派遣社員」に関するイメージとの違いや、メリットデメリットをまとめます。
【メリット】
①「責任」が少ないことは仕事でも人間関係でもプラスに働く
②在宅時間は少ないが、疲労や精神的負担も少ない
③同期の存在
④「合わない」と感じても我慢せず次へいきやすい
⑤仕事の難易度を下げ、「挫折」を減らし小さな「成功」重ねられる
【①「責任」が少ないことは仕事でも人間関係でもプラスに働いた】
わたしの勤務先はコールセンター系です。
多くのコールセンターやカスタマーセンター系は一緒だと思いますが、基本はマニュアルに沿った対応です。
しかし、時にはイレギュラーやクレームのような事態が発生します。
スタッフによる誤案内もあるかもしれません。
そのような事態が発生した場合、最終的に「判断」や「責任」を任されるのは社員です。
前職では自分が社員だったこともあり、「責任」を抱えて苦しみました。
また、常に「成長」を求められるプレッシャーや、マルチタスクによる疲労、逃げられない人間関係など、許容量が少ないにも関わらず無理を続け、結果的にはキャパオーバーになり退職、という結果に繋がっていました。
一方、「派遣」では仕事の範囲が決まっています。
淡々と顧客対応を続ける、これだけです。
よくわからない会議に出席したり、評価のための仕事を抱えたり、新人への研修を担当することもありません。
マニュアル外の判断や対応は社員に確認、指示を受けて対応します。
もちろん全く自分で考えないわけではないし、「責任」がないとも言いません。
数字を扱うときは神経を使うし、ある程度は自分での判断が必要です。
それでも、自分が「指示を出す側にならない」ということがはっきりしているだけでプレッシャーが全く違います。
(わたしが相手に「何かを伝える」ことが苦手だということもあります)
結果として、マルチタスクにもならず目の前の仕事に集中でき、「評価」を気にしなくていいので正社員の時より気負わず人間関係も築けています。
と、言うよりも、社員の方とは質問や業務内容しかほとんど話しません。
質問では大抵の方が優しく対応してくださるので、それだけで充分です。
【②在宅時間は少ないが、疲労や精神的負担も少ない】
わたしは現在、週5日フルタイム勤務です。
シフト制なので土日祝日も関係ありません。
一方で、前職は正社員で年間休日120日以上。
有給も100%消化。
残業もない。
通勤もいまの方が若干遠いので、在宅時間は多くはないです。
それでも、「疲労感」はいまの方が少ないです。
通勤時間に本を聴く余裕もあれば、帰って勉強したり、noteを読み書きする余裕もあります。
理由を考えると、やはり「責任」や「マルチタスク」が減ったことは大きいでしょう。
さらに理由を挙げるとすれば、以下が考えられます。
⚫︎翌日に引き継ぐような仕事がないので、オン/オフの切り替えがしやすい
(あくまで一次受付で、複雑な処理や手続きは社員の仕事)
⚫︎脱会社依存を決断したことで生活にやりがいや目標が出てきた
⚫︎定期的な運動習慣を継続する余裕がある(徒歩多めの通勤/ジム)
正直、正社員や無職の時よりもメリハリのある生活が送れています。
最低限の給料を確保し、仕事以外のことを考える余裕もある。
働く時間だけでなく、「内容」がワークライフバランスに及ぼす影響は大きいと言えます。
【③同期の存在】
これは正直、自分でも意外でした。
人間関係での挫折も正社員を諦めた大きな要因の一つです。
説明会で同期の存在を知り、研修中は「みんな」で休憩する(食堂がある)ことに軽い絶望を感じたものです。
初日なんて本当に気まずいランチでした。
しかし、いまではとても心強い存在です。
なぜなら、質問以外で話すような存在は同期以外いないからです。
別にプライベートなことを多く話すわけではありません。
ただ、「仕事」という共通の話題や、「一緒に研修をやり遂げた」というある種の結束感があれば充分です。
会社では業務や慣習など、一から十まで全て教えてもらえるとは限りません。
特に最初は理不尽なことやわからないことが多いです。
そんな時に「なんだっけ?」「どういこと?」と気軽に聞けたり、自分と同じ立場の人間がいること、それだけで安心できます。
いまでは休憩も勤務日もバラバラですが、「同期がいる」ということは派遣のメリットの一つではないかと思います。(相手と合うかは運になりますが)
【④「合わない」と感じても我慢せず次へいきやすい】
これは派遣会社にとってはできれば避けたいことでしょう。
念を押すように「できるだけ長期の契約」とも言われましたし、ネットで調べると派遣は契約期間が決まっているので、理由がないと途中で辞められない、なんて情報も目にします。
わたしは「合わなければ辞めれるのが派遣のメリット」と思っていたので、そこが少し不安材料でもありました。
では、実際どうだったのか?
上記でも少し話をしましたが、入社数日で来なくなった人もいれば、研修中に来なくなった人もいました。
つまり、私の想像した「派遣」と同じようなことが実際起こっていたのです。
「いいこと」ではないかもしれませんが、あえて派遣を選ぶ人には仕事や職場に対する不安をもつ方も多いはずです。また、あえて派遣でさまざまな仕事や職場の雰囲気を経験したい方もいるでしょう。
そのような方には「メリット」と言えるのではないでしょうか。
【⑤仕事の難易度を下げ、「挫折」を減らし小さな「成功」を重ねられる】
これは仕事で「挫折」を経験した人、わたしのように無職期間が長く働くこと自体に不安感を感じる人におすすめの点です。
メンタルが落ち込み、自己肯定感が下がっている状態では視野も思考も狭くなり、周囲に怯え、心も身体もガチガチに固まっているはずです。
そんな状態で許容量ギリギリ、またはオーバーの仕事をふられても結果は目に見えています。できなかったことで、さらに自己肯定感が下がる、という負のループになる可能性もあります。
周りの優秀さに打ちのめされることもあるかもしれません。
わたしはそうでした。
「自分は何をやってもダメだ」
「自分にできる仕事があるんだろうか」
毎日のようにそんなことを考えていました。
仕事の難易度を下げることは、そんな状態から回復する「リハビリ」に向いていると思います。
毎日、朝起きること
毎日、出社すること
一日働けたこと
一週間働けたこと
仕事は多少ゆっくりでも、丁寧に、確実に
仕事が単純作業であれば、失敗の確率も少ないはずです。
職場によっては「そんなこと」でも感謝されることもあるでしょう。
この繰り返しが「自信」に繋がります。
小さな成功体験の積み重ね。
ここから広がる可能性は大きいと思います。
わたしも現在は以前よりも前向きに「仕事」と向き合えるようになりました。
人によっては正社員を目指す(戻る)ステップになる可能性もあるのではないでしょうか。
《余談》
これって学校生活でも同じ現象が起きていたと感じます。
偏差値が高い学校で成績が下の方にいるのか、少し偏差値は下の学校で成績上位にいるのか。
もちろん上位の学校の方が質の高い教育が受けられて、周囲の意識も高く、よい影響を受ける環境かもしれません。
「進学」という目標がある状況なら、それもいいのかもしれません。
では、大人になったわたしたちはどこを目指すのでしょうか?
より大きく安定した企業、より充実した福利厚生や給料、周囲に誇れる実績。
上を目指せばキリがなく、どこまでいったら「自分を許して」あげられるのか。
そもそも自分の本当の望み、理想はなんだったのか。
明確な夢や目標がないとしても、とりあえず上を目指すことだけが正解ではない、といまは感じています。
少なくともわたしとって仕事はお金を得る手段で、目標ではない。
自分が生きやすい環境を選び、のびのびと「人生」を楽しむ余白を作ってもいいんじゃないでしょうか。
ちなみにわたしは少し偏差値が低い(現状の成績で無理がない)学校を選んだ派です。
【デメリット】
①業務外の面談や研修が意外と多い
②勤怠連絡が二度手間で面倒
【①業務外の面談や研修が意外と多い】
これは完全に予想外。
派遣って「時給」で働いているからこそ、定時で速やかに退勤、ワークライフバランスの調整がしやすい、というイメージでした。
定期的に派遣会社の方と面談があるんですが、それもてっきり時間内のことだと思っていました。(前職の派遣の方はそうだった)
それがまさかの時間外。
給料は出ると言っても、もともと時給が高くないのですずめの涙です。
一回だけならまだしも、定期的にって結構面倒くさい。
しかもそんなに話すこともない。
これは正直、派遣会社の交渉力の問題ですよね。
一ヶ月に10〜15分抜けるだけでもダメなのか?
派遣会社の方は残業も多いようなので、あまり負担にも感じていないのかもしれません。
しかし、「安い給料で無駄に長く拘束される」というのは、わたしにとって派遣を選ぶ理由と矛盾が生じます。
また、現在派遣社員に対する教育訓練が義務づけられています。
これはe-ラーニングを導入している企業が多いと思うのですが、これも業務時間外です。
給料は出るらしいですが、休日や平日の帰宅後に行わなければなりません。
社員であれば業務時間内に行えることでしょう。
このように、実は業務時間外の対応があるかもしれない認識は必要かもしれません。
可能であれば面接時に確認をすることをおすすめします。
【②勤怠連絡が二度手間で面倒】
こちらも盲点でした。
万が一休むときや遅刻の際の勤怠連絡って、嫌じゃないですか?
メールでいいならまだしも、電話連絡は緊張するし、できればしたくないものです。
わたしはなんとなく、
「派遣会社に連絡すれば派遣先へ連携してくれるのかな?」と想像していました。
しかし、実際にはどちらにも「自分で」連絡が必要でした。
え、正直めちゃくちゃ面倒。
しかも、それぞれの企業で指定のツールとフォーマットが違います。
こちらはメール、あちらは電話。
時間指定もあれば必須な記載事項もある。
これならさっさと電話一本で済ます方が楽じゃないですか?
逆に面倒だから休んだり遅刻しないように気を付けよう、とはなりましたが…。
ここから先は
¥ 500
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?