マガジンのカバー画像

わたしの本棚

316
わたしの読書記録です。
運営しているクリエイター

2024年10月の記事一覧

本棚:『シンプリスト生活』

「シンプリスト」と似た言葉として「ミニマリスト」があると思いますが、似て非なるもののようで。ミニマリストの定義もはじめのうちは違った(シンプリストとほぼ同義だった)かもしれませんが、今ではモノが少ないことにフォーカスされている感じでしょうか。一方のシンプリストは、自分にとってのモノゴトの優先順位を整理し、自分で正直でいることを重視して行動する人と考えられると著者は書いています。 シンプリストとミニマリストの違いを認識していませんでした、というより、シンプリストという言い方を

本棚:『QUITTING やめる力 最良の人生戦略』

「やめる」という言葉に対するイメージはどんなものでしょうか?悪習慣など明らかにやめた方がいいものであれば、「やめる」ことはよいことと捉えられるでしょう。しかし、仕事、勉強、趣味などであれば、「やめる」ことは良いイメージではないかもしれません。もし「やめようと思っているの」と家族や友人に相談したならば、「もう一度よく考え直してみたら?」とか「もったいないよ」などと言われそうです。 断捨離を知って以降、片づけが好きになった私の場合、モノに対しては「やめる(=捨てる)」ことを、あま

本棚:『ビジュアル・シンカーの脳 「絵」で考える人々の世界』

視覚思考者(ビジュアル・シンカー)であろう友人にとって良かったとの本でして、興味を持ちました。簡単な判定テストもありまして、予想通り、私は視覚思考者よりは言語思考者でした。 とはいえ、みなさん 幼いころは視覚が優位だったはずで、思い起こせば、小学生の頃、折り紙の本を3冊ぐらい持っていましたが、文字ではなくイラストを見て、折り方を学んでいました。今でも、何かを組み立てるときに先に見るのはイラストの方で、文章で手順を理解するのは苦手かもしれません。そして、女性にしては、わりと地図

本棚:『クロワッサン学習塾 謎解きはベーカリーで』

黒羽三吾は小学校の教員を辞め、息子とともに実家に戻り、父が開業したベーカリーに弟子入り。ある少女との出会いがきっかけで、店の定休日を利用して無料の学習塾をはじめてもうすぐ半年。また新たな出会いにより、学習塾の生徒が一人増えるが、両親の教育方針は真逆で…。 一番笑ってしまったというか、ニヤニヤしてしまったのが、学習塾で とあるイベントを開催するのですが、そのために協力してくれた人物の名前が未来屋圭一。職業は推理小説家。ミステリーを愛する、なんだか憎めない人ですが、これは著者が

本棚:『仕掛学 人を動かすアイデアの作り方』

行動経済学とも重なるかと思うのですが、よい仕掛けで有名なものと言えば、男性用トイレをきれいに使ってもらうため、小便器にハエなどの的がついているものでしょうか。あとは、バスケットゴールのついたゴミ箱とか。 人の行動を変えたい時、「○○してください!」と口で言うのが一番簡単だけれど、言われた方としては「やらされ感」があるし、言ってない人には伝わらないし。では、掲示をすればよいかというと、みんながみんな見るとは限らないし、見たところで、その通りにするとは限らないし。「なんで言うこ

本棚:『低コスト生活』

低コスト生活が、どのぐらい低コストかというと、月の生活費が7万円以下の暮らし。さては家賃がものすごく安いのかしら?と思いきや、家賃は月5万円。え?残り2万円未満で暮らせるってこと? …って思いますよね、きっと。家賃以外でどこに差があるんだろうと眺めてみれば、食費が大きくて、米、味噌、煮干しなどの乾物類は、ふるさと納税の返礼品だそうです。しかし、それ以外の野菜、卵、果物代で月4千円弱。 私の場合、3食自炊で食費は月2万円以下で少ない方だと思っていましたが、お米代を除いても4千

本棚:『ブラック企業 日本を食いつぶす妖怪』

2012年に発行された本なので、いまから12年前の本になります。最近では「ゆるブラック企業」という言葉をよく聞くようになりましたが、そもそもブラック企業とは…。 なんとなく、ロシアンルーレットのように運悪くブラック企業に入社してしまった人が、心身ともにすり減らし、退職できればいい方で、自ら命を絶ってしまうこともある、というイメージでした。でも、直接の被害者だけでなく、社会全体にとっても悪なのだと認識しました。 もうだいぶ昔にはなりますが、自分が就活していたころでも、求められる

本棚:『銀河の図書室』

「図書ノ / 教室ニ / 居リマス イーハトー部」の看板を見て、ピンと来る方もいるでしょうか。宮沢賢治の作品を読んだり、作家自身を研究したりする同好会。舞台は南関東の海の近くにある高校。『図書室のはこぶね』と同じ野亜高校の図書室が舞台となっています。前作の記憶はおぼろげなので、再読したいと思いました。 名取佐和子さんの作品との出会いは「金曜日の本屋さん」シリーズ。本は好きなのですが、学生時代の国語の成績はさんざんでして…。自分の好き勝手に解釈しちゃうから、ダメなんだよなぁと