本棚:『低コスト生活』
低コスト生活が、どのぐらい低コストかというと、月の生活費が7万円以下の暮らし。さては家賃がものすごく安いのかしら?と思いきや、家賃は月5万円。え?残り2万円未満で暮らせるってこと?
…って思いますよね、きっと。家賃以外でどこに差があるんだろうと眺めてみれば、食費が大きくて、米、味噌、煮干しなどの乾物類は、ふるさと納税の返礼品だそうです。しかし、それ以外の野菜、卵、果物代で月4千円弱。
私の場合、3食自炊で食費は月2万円以下で少ない方だと思っていましたが、お米代を除いても4千円にはならないと思うので、やっぱりすごい。
とはいえ、大事なのは金額ではなくて、低コスト生活の考え方だと思いました。読み進めるにつれ、「あぁ、こういう考え方いいなぁ」と思い、一気にファンになりました。YouTubeで音声配信(かぜのたみラジオ)されているとのことなので、こちらもさっそくチェックしました。
本書では「諦める」ということについても書かれており、私も数年前まで「諦める」ことに対してネガティブなイメージを持ってたなと。諦めることは悪くないと思えるようになったのは、中村 恒子さんと奥田 弘美さんの本(たぶん『心に折り合いをつけて うまいことやる習慣』だったかと)のおかげ。良くも悪くも諦められるようになって、気持ちがラクになったように思います。それでも、まだまだ「潔く諦める」レベルには達していないです。
健康面は絶対、若いころの方がよかったけど、精神面の落ち着きは今の方がよいと思っています。若いころより、モノは減りましたし、食料品以外の買い物がガクッと減りましたし、休日に何も予定がなくても悪いことだと思いませんし、暮らしが小さくなったからだと思っています。