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うつになった日 #2 〘なりゆく心〙

私は約1年半前にうつ病・パニック障害を経験しました。
このシリーズでは、私がうつに至った経緯、どんな症状だったか、どう回復していったかを書いていきます。

自分の経験を言葉にして整理することで、自分を深く理解していくと共に、同じ悩みを持つ誰かの参考になればいいなと願って。


今回は、私がうつになっていくまでの心情を振り返ります。
3年の育休から復職して仕事をしていく中での葛藤です。


不安な職場復帰


4月。無事に職場復帰を果たした。

部署の異動はなく、産休前と同じ仕事だ。
ただ、チームメンバはガラっと変わっていたのと、在宅勤務ができるようになり、メインのコミュニケーションツールがチャットに変わっていた。

ちゃんと仕事できるんだろうか・・・
初日からとても不安だったが、慣れるだろうと思っていた。

でも、この「不安」はなかなか手強かった。

不安の正体


私はそもそも、仕事に自信がなかった。
それに加えて、今回は3年も育休を取ったから相当のブランクがある。

仕事の進め方、考え方、いろんなことが、合っているのか分からない

タスクの全部を逐一チェックしてもらいたい。
「これでいいんだよ」って言ってもらいたい。
そんな気持ちだった。

でも、仮にも入社16年目の私がそんなこと聞いてもいいのか。
新人みたいで恥ずかしい。
10年も年下の後輩の面倒になってしまう。

それに、先輩も後輩もみんな忙しい。
毎日夜遅くまで残業してるって聞く。
タスク表を見ても、大量のタスクが並んでいる。

「そこまで面倒みれないよ」
「なんで復職したの」
「こんなことも分からないの」
「今まで何してきたの」

そんな声が聞こえてくるような気がした。
本当はちゃんと分からないことがあれば聞くべきだったし、ちゃんと不安を解消できるように吐き出すべきだった。

でもそれができなかったのは、こわかったから
同僚に見放されるのが こわい
自分が役に立っていない現実を見るのが こわい
自分に価値がないことを認識するのが こわい

だから、外向きには「全然困っていない感」を出していた。

在宅勤務が不安を加速させる


「全然困っていない感」を出すのは簡単だった。

ほとんど在宅勤務をしていたから、私の困り感もあまり見せずに済む。

でも、逆に私も同僚の顔が見えない分、その人の状況、表情、目の前に居れば感じることのできる機微、それが分からない。

分からないから、チャットを送るのも躊躇してしまう。

近くに居て、顔を合わせて話をしていれば、誰かしらに不安な気持ちを吐露できたかもしれないのに。

うつの原因


私がうつになった原因は、
パワハラとか、いじめとかではない。
業務量が多すぎるとか、そういうことでもない。

ただ自分が膨らませた不安を解消することができなかった。

解消する術はあったように思うけど、それができなかった。

そういうことだと思う。

職場に誰か一人でも、なんでも話せる人が居ると全然違うだろうなと思う。
そういう人が居なかったのがだめだったんだなー。


次回は *うつになっていくまでの体調の変化* を書きます🌛


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読んでいただきありがとうございました
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mio
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